たむ

パスト ライブス/再会のたむのレビュー・感想・評価

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
4.0
アカデミー賞作品賞にノミネートした初恋と再会のドラマです。
A24作品ですが、韓国のCJも入っており、合作映画として、理想的な映画になっています。
アメリカに移住する主人公と韓国に残る男性の24年を3つの章に分けて構成しています。
『秒速5センチメートル』と比較されてもいますが、これは比較したくなります。
ある意味で、あの映画よりも明確な展開もあり、より人生の残酷さが表現されています。
悔いのない人生を生きたいのは誰でもありますが、そんなことが不可能であるがゆえに、もしも、を描く物語というものがあるわけです。
物語の存在意義に真っ向から挑んでいく作品とも言えると思います。
この映画の切なさは、苦しさは、残酷さは何なのか?
普遍的な初恋を描きつつ、決して誰もが訪れるわけではない再会、縁や時間についても考えさせます。
リチャード・リンクレイター監督のビフォア三部作とも近いものがある映画ですね。
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