余熱

パスト ライブス/再会の余熱のレビュー・感想・評価

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
4.2
神様視点で味わう。神様は意地悪でロマンティックすぎる。そして繊細すぎると思わずにはいられない100分。

運命の意味であるイニョンがキーワード

運命の人と出会ってしまう切なさに涙が出る。

長編デビュー作のセリーヌソン35歳?も韓国系カナダ人で12歳の時にカナダへ移住

冒頭で映画監督の父がいることが触れられるが、実際に父は映画監督。キャリアを捨ててまで

含みのある表情とお互いが気を使い合って100%でぶつかれないもどかしさ。

幸福路のチー お互いが文化によって理解できない点によって分断されているのは同じ。どちらも野心のある女性で渡米。地元のことはあまり好きではなさそうだけど、やはり心の故郷になっている。人を理解することとは?

引越しで会うことのできなくなったあの子は今?

100%の女の子 村上春樹原作

 メロドラマ的なロマンチックなことを否定しないのが良い。

ノラは出世欲のある野心家のマイノリティでヘソンは何もかも普通なマジョリティと対比して描いているのが運命の残酷さを強くしている。

言いたいこと、やりたいことをグッと胸の中に抑えることの距離感と間が絶妙。

川沿いを歩く時に様々なカップルばかりが並んでいる意図的な演出が残酷だった。
余熱

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