その人の人生を認める。その人の選択、存在、生き方…そのものを肯定する。
それは人生を共に歩むことではないかもしれない。でも確かな愛なのだとこの映画は教えてくれたように思う。
言語化するのは野暮だしいい言葉が見つからない。
“イニョン”は自分の心を揺らすけれど、そのまた誰かの心も揺らす。
想い出はいつだって綺麗だけれど、私たちは目の前の人間と生きていく。
その摂理に抗っていたいと思う私は未熟で若いなとも感じた。
“イニョン”それは主に人間関係における“縁”を意味する。結婚した2人は8000層の“イニョン”によって結ばれた2人。
泣かなかったノラが最後に泣いたのは、初恋が終わった合図だった。
ただ…この映画に対して“恋”なんて単語はチープだとも思う。
でもそれに変わる日本語を私はまだ知らない。感覚論。
2024/70