どんな感想を言っても陳腐になってしまいそうだけど、ほんとうに観てよかった。特に映画館で。
ゆったりと流れる間、ロマンチック なのに嫌味がない脚本、NYとソウルの霞がかった風景、全部良かった。
私、あんまり聴覚情報には頓着がないタイプの人間だが、生まれて初めて映画の音楽に感動して泣いてしまった。美術品として大切に大切に鑑賞したい映画だった
人生は選択の連続で、
「25の私は、もうAKBとか医者とかにはなれないんだな〜」とか思うと少しずつ自分の行く道は一本に狭まっていくように思える。
あのとき〇〇していればのIFの自問自答は続くけど、ノラの「ここに行き着いた」ことを肯定する言葉はじんと響いた。選んだ選択の結末なんだよね。
ノラはソヨンの人生を選ばず、ヘソンではなくアーサーを選んだ。ただの恋愛映画にとどまらない、もっと大枠の生き方を問われた映画だった。
（でも、ノラ、アーサーほんとに良い男だよ。大正解。なんだかんだ初恋マジックに囚われてるが、ヘソン実家暮らしでお母さんにご飯作ってもらってる身だし。映画監督と芸術家のサラブレッド・ノラとは価値観合わなそうだし。ヘソンの自宅のthe⭐︎家父長制！みたいな食卓も、「ノラが選ばなかった古い韓国像」なのかな）
帰り道の車で、夢心地ずっと続いてた
私もなんか失恋したみたいな気持ちです。、
