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パスト ライブス/再会のことのレビュー・感想・評価

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
4.0
ゆるいアジアンアメリカンとして、見ていてあまりにも刺さるものがあった。

あの人を選んでいたら、という単なる恋愛物語ではなく、「(ヘソンを含む)韓国」を選んでいたら、というノラのアイデンティティの物語のように感じた。

アーサーが、ノラが韓国語で寝言を言うのを見て、理解したくてもできない彼女の一部について話すシーン。同様にヘソンもノラのアメリカンで大胆な部分は理解できなくて、その度に彼女に魅了されながらもどこか距離を感じていたと思う。

でも幼馴染にも、パートナーにも、自分のコアとなるアイデンティティを理解されず、どちらかを捨てることでしか、一方を守れないノラがきっと1番孤独で寂しかっただろう。

選ばなかった選択に近づけば近づくほど、それが輝いて見えるし、離れ難くなる。それでもノラは最後までノラらしく、涙の奥に強さを感じた。

映像はA24でありがとうございますでした
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