初恋は絶対なのです！
初恋に決着をつけられるわけなどなく咀嚼して飲み込んで生きていくしかないんですね。
しかしこの映画は恋愛映画ではなく良い夫婦の映画。夫アーサーが素敵すぎて涙腺ぶっ壊れました。なぜアーサーがポスターにいないのか謎すぎる…
逆にヘソンすごく嫌い。会計の時何ボケっとしてんだよ、お前は。食事する時なんでノラの隣に座るんだよ、お前が向かいだろ。笑
という感じで、視点によって解釈が変わる作品。実際2人の温度差は結構あるしなんなら互いを好きだという気持ちの質自体全然違うんですよね。12年前だってノラはヘソンの名前を忘れてたわけで。ましてノラが結婚した今の気持ちは全っ然違うと思う…あの涙は故郷と少女時代への哀愁でしょう。
3人のやり取りが生々しく感情移入できるのは演出の妙。ニューヨークの湿気が伝わってくる映像の美しさ、多くを語らず2人の視線で語るこれぞ映画という演出、ラストのくだりは圧巻でした。舞台的でもあり、かつダイナミックにニューヨークの街並みを見せる、総合芸術たる映画の醍醐味がありました。
素晴らしかったです！
ヘソンはもうちょっとちゃんとしろ。
