キヨ

ミツバチと私のキヨのネタバレレビュー・内容・結末

ミツバチと私(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

母、姉、兄と夏休みを利用して、祖母の家に行く主人公。父は忙しいと、祖母の家に行くのを避ける。なんとなく両親はギスギスしている。
何かにつけて「男の子らしく」と言ってくる祖母や親戚たち。唯一大叔母だけは、何も言わず、主人公が養蜂を手伝うのをただただ指導するだけ。
自分の思うことをうまく言葉にできないし、そのために周りと軋轢は生まれるし、何もかも思い通りにいかない主人公だった。

何かおこると言えばおこるし、何もおこらないと言えば何もおこらない話。8歳の主人公の性自認についての話。
字幕だと、主人公のセリフを「私」って訳して、「僕」ではないって示していたけど、原語はどうなっているのかが気になった。
あと、周りの大人が大叔母以外みんなクソ。大人になりきれていない母親に、何でもかんでも後でじっくり話そうとその場で対話するのを避けたがる父親、ステレオタイプ以外認めない祖母。みんな自分のことしか見てないし考えていない。
主人公の幼い兄が、同じベッドで眠る主人公がお漏らししたときに、何も言わずにさっとシーツ変えたり、ボヤ騒ぎ起こして揉めてる大人たちの声を扉越しにベッドの上で聞いてる時に、主人公を宥めるように体に触れていたりと、年齢的に考えるとこの子が一番しっかりしてると悲しくなった。
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