Jellyfish

ミツバチと私のJellyfishのレビュー・感想・評価

ミツバチと私(2023年製作の映画)
2.5
「トムボーイ」とか「リトル・ガール」の系譜に連なる、子供の性自認問題がテーマの作品。

大人になりたい少年と、女の子になりたい男の子という違いはあるが、湖とか池が登場するところとか、婉曲的な語り口とか、見ていてコレは昨年の「ファルコン・レイク」と似た話だなと思った。
本作の母親も芸術家になりたい芸術家崩れで、父親は父親になりたい父親崩れ。二人とも、「なりたいものなれない」苦しさを味わっているはずなのに、子供の気持ちはなかなか理解できない悲しさよ。

主役の男の子 (実際は女の子) の演技は確かに素晴らしいが、ミツバチと物語のテーマとの関係が判然としないし、最後の騒ぎは何だったのというラストはちょっと拍子抜け。物語のスケールに比して尺も長すぎるように感じる。
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