テック企業の女性CEOと男性インターンとの危険な恋の駆け引きの物語。
恋愛遊戯的な雰囲気と、どちらにも感情移入できない胸くそな展開に、途中挫折しかけるが、中盤過ぎから、おや?と違和感を感じ始める。>>続きを読む
写真家 深瀬昌久 の実人生に着想を得た物語。
深瀬昌久もその作品もまったく知らずに観賞したが、これが、二日続けて劇場に足を運んでしまうほどの出来 (ファーストディということもあるのだが)。
いきなり>>続きを読む
黒人ドラァグクイーンと白人ゲイ・バッシャーとの、スリリングなラブストーリー。
コレは拾い物。クイアな夜のロミオとジュリエット、悲恋の物語。
分かり易さが良い方向に作用していて、クイア映画としてもエ>>続きを読む
ポン・ジュノ 監督最新作のSFディストピアもの。前作の『パラサイト』が2019年というから、久しぶりの長編劇映画。
前半の回想パートは、スピーディーで風刺が効いていて面白い。エクスペンダブルという存>>続きを読む
特集上映「伊丹十三4K映画祭10作品」の6本目。映画祭もいよいよ後半に突入ということでか、B5版クリアフォルダーで来場者プレゼントが再開。
ホテルを喰い物にするヤクザと、民事介入暴力(民暴)専門女弁護>>続きを読む
ピュアで内気でちょっと変わった高校生ジョニーの出会いと別れの物語。
木村聡志 監督 KCU (Kimura Cinematic Universe )の最新作。ミスマガジンとの企画ものであることをパンフ>>続きを読む
性転換したメキシコの麻薬王の物語。
賞レースの前半戦をリードしていた作品ということもあり、ものすごく期待していたのだが驚くほど刺さらず。
ミュージカルとして、楽曲や歌唱がそこまで素晴らしいわけでもな>>続きを読む
大久保のアイヌ料理店「ハルコロ」。その店主 照代 さんを中心に、現代のアイヌ民族とその周辺の事情を伝えるドキュメンタリー映画。
照代 さんはアイヌ・コミュニティにおけるアイコン的存在。
多岐にわたる>>続きを読む
ある豪邸のテラスで繰り広げられる男女7人の会話劇。
2016年公開作を、木村聡志 監督特集上映「KCU plus ONE」の招待作品として劇場観賞。
登場人物が KCU (Kimura Cinema>>続きを読む
アラン・ギロディ 監督特集の3本目。2024年の監督最新作。
大雑把に言えば、三人の幼馴染の男性とその周囲を巻き込んで、三角・四角・五角な関係がこじれてゆく話。原題の「Miséricorde」は「慈悲>>続きを読む
アラン・ギロディ 監督特集の2本目。
パリの街を舞台に描く、移民とテロとクイアの奇妙なミクスチャ・コメディ。
太った娼婦と太った男。金銭の絡まないセックスをしたいのに、途中で必ず邪魔が入りなかなか成>>続きを読む
捨て子ナヨコの半生を描く、伊丹十三 の監督第5作目。TVで何回か観ているからだろう、ストーリーの大半に見覚えがあった。
置き屋に身売りされる13歳の少女時代から宮本信子に演じさせる大胆さ。
芸者に>>続きを読む
とある湖のほとり、ゲイが集まるハッテン場。そこで起こる事件を描いた奇妙な味わいの物語にして、伝説的なクイア映画。
2013年の作品の国内初公式公開を、アラン・ギロディ 監督特集の1本目として観賞。>>続きを読む
二人の女子大生が主役の、学校生活を全く描かないシスターフッドもの。
同名の原作コミック (未読) を、『ベイビーわるきゅーれ』の 阪元裕吾 監督が映画化。
一人でスーパーに行けない女イリスと、風呂に>>続きを読む
「ナマポ」(生活保護) の不正受給をめぐる泥沼の物語。原作は 染井為人 の同名小説 (未読)。監督は 城定秀夫。
河合優実、窪田正孝、伊藤万理華、木南晴夏 といった演技巧者な俳優陣で観せる映画。>>続きを読む
現代のローマ・カソリック教会を舞台に、教皇選挙の裏側を首席枢機卿ローレンスの視点で描く密室政治劇。
監督は『西部戦線異常なし』 (Netflix) の エドワード・ベルガー。
教皇不在の期間「使徒座>>続きを読む
2010年代後半の早稲田を舞台にした学生恋愛もの。原作は 柚木麻子 の『早稲女、女、男』 (未読)。
原作はタイトル通りの「早稲女」ものらしいのだが、映画からは早稲女味も早稲田味もほぼ感じられず。大>>続きを読む
ポスト・アポカリプス的世界をぬこが旅する物語。
動物たちの自然な仕草と、何より水の中の描写が素晴らしい。
ただ、これはSFなのか、ノアの方舟的な宗教寓話なのか、作者が言いたいことがイマイチ理解できず>>続きを読む
特集上映「伊丹十三4K映画祭10作品」の4本目。あまり覚えていないが、TV放送で1回は観ているはず。
前作は個人の脱税だったが、今作は悪が格段にスケールアップ。もはや国税庁査察部というより検察特捜部>>続きを読む
1946年のイタリアを舞台にした女性の権利獲得の物語。
原題は 'C'è ancora domani' (まだ明日がある)。
恋愛映画と思わせておいて別の着地を見せるストーリー。雰囲気のあるモノクロ>>続きを読む
問題のある子供たちを預かる地方の全寮制の学校を舞台に、生徒と親と先生の姿を記録したドキュメンタリー映画。
先日観た『ぼくと駄菓子のいえ』の 田中健太 監督の最新作。
三者面談や学校行事のシーンで、親>>続きを読む
女子高校生リリアンの現代アメリカ地獄めぐり。
観てから知ったが、『レッド・ロケット』の サイモン・レックス、『Saltburn』の ジェイコブ・エロルディ が出演。
主演の タリア・ライダー も、カ>>続きを読む
大阪は富田林にある駄菓子屋さん。そこで繰り広げられる人と人との交流を記録した、60分の中編ドキュメンタリー。
撮影は2014年から2年間くらいの、2017年公開作。制作指導に 原一男 氏が名を連ねる。>>続きを読む
「この10年で一番怖い」という触れ込みのホラー映画を、ホワイトデーのレイトショーで観賞。
冒頭から大きな「Nicolas Cage as LONGLEGS」のクレジット。だから、彼のキャスティングは>>続きを読む
特集上映「伊丹十三4K映画祭10作品」の3本目。
ラブホテル オーナーと国税局査察部 (マルサ) との虚々実々の駆け引きを描く、脱税サスペンス映画。
『タンポポ』の食欲と性欲から、本作は金欲と性欲と>>続きを読む
ディランがギターを担いでNYにやって来た1961年に始まる5年間の物語。
史実を改変している部分も結構あると聞くので、伝記映画というより「事実に基づいたフィクション」として観た。
まず感じるのは、ア>>続きを読む
韓国で生き辛さを感じていた女性が海外留学をする話。
本作に絡めて現在特集上映中の チャン・ゴンジェ 監督の過去作、『ひと夏のファンタジア』や『5時から7時までのジュヒ』を観てからの観賞。
過去作のよ>>続きを読む
奈良を舞台に、同じモチーフ同じ俳優で二つのストーリーを描いた韓国人監督作品。ユーロスペースの チャン・ゴンジェ 特集上映で観賞。
2014年に、なら国際映画祭が若手監督を招聘して制作したご当地映画。公>>続きを読む
ベルギー?フランス?の小学校に通う兄妹。二人の過酷な日々を幼い妹の視点から描く。原題は『Un Monde』、一つの世界、狭い世界。
被写界深度の浅いカメラで追いかける妹の背中。ぼやけた視界の先で何が>>続きを読む
伊丹十三 監督の言わずと知れたラーメン・ウエスタン。実家にあったLDで何度も観た作品を劇場で初観賞。
来場者には「伊丹十三4K映画祭10作品」と題した小冊子が配られる。
冒頭の、まだ目の吊り上がって>>続きを読む
地下世界をテーマにした83分の映像詩にして音響詩。
もしかしたら寝てしまうかもという、観賞前の心配は全くの杞憂に終わる。
1970年代にNHKで放送された、佐々木昭一郎氏の『四季 ユートピアノ』を彷>>続きを読む
韓国製の「ブリッジ・パニック・スリラー」というジャンルもの。
100分弱とコンパクトな尺に、素直なストーリーと小ネタの回収が心地よい。
お決まりの政治ネタと、続編を匂わすラストに苦笑。『オオカミ狩り>>続きを読む
1960年代に制作された、タイムトラベルもののフランス映画。日本初公開らしい。
『エターナル・サンシャイン』の元ネタのひとつと言われているらしいのだが …
うーん、確かにマシンの中の体は消えてるが、>>続きを読む
現代中国を舞台に、望まぬ妊娠をした女性の受難を描く。
ホアン・ジー は台湾の女性監督。その夫 大塚竜治 と共同監督の日本制作作品。
話題の『アノーラ』同様に若い女性がひどいあしらいを受ける物語。>>続きを読む
セックスワーカー アノーラの、やがて悲しきシンデレラ・ストーリー。
監督は『レッド・ロケット』の ショーン・ベイカー。『フロリダ・プロジェクト』は未見。
イヴァンに一目惚れされるアノーラが、とてつも>>続きを読む
3.11 で被災した独り身の女性の7年間を記録したドキュメンタリー映画。
藤川佳三 監督の前作『石卷市立湊小学校避難所』は未見。
被災時69歳だった愛子さんはお喋りな人。方言の混じる滑舌の良い大きな>>続きを読む