Jellyfishさんの映画レビュー・感想・評価

Jellyfish

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太陽がしょっぱい(2023年製作の映画)

3.0

豊橋の由緒正しいお寺の娘。彼女の美容整形手術をめぐる騒動を描く青春家族映画。

主役の 松重りさ が自ら売り込んで映画化を実現したとのこと。スッピンで頑張ってます。
タイトルの意味は最後にわかる。
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フィクショナル(2024年製作の映画)

2.5

しがない下働きの映像オペレーターが、怪しげなフェイク動画の制作に巻き込まれる話。70分の中編映画。

雰囲気がちょっと黒沢清の『Cloud』っぽくて、終盤のリアルがフェイクに飲み込まれる世界観も面白い
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

5.0

一つのベンチをめぐる、5章からなるオムニバス長編作品。
監督の 奥山由之 は、『ぼくのお日さま』の奥山大史の兄。脚本は、生方美久 (1, 5章)、ダウ90000 蓮見翔 (2)、根本宗子 (3)、奥山
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オアシス(2024年製作の映画)

4.0

今は疎遠になった二人の男。彼らのもとにある女性が戻ってくることで、「欲しいものは無く、ただ生きているだけ」の日常が動き始める。

まず、彩度低めの絵が良い。
結構古いタイプの舎弟関係が描かれていて、今
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あるいは、ユートピア(2024年製作の映画)

2.5

謎の巨大生物が跋扈する世界で、とあるホテルに取り残された人々の群像劇。

逃げられなかったのか、逃げなかったのか。
閉鎖された建物内で繰り広げられる密室劇というシチュエーションから、『ピアニストを待ち
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本心(2024年製作の映画)

2.5

10年後をめどに「自由死」(「安楽死」)を合法化してほしい。4人の父母を看取ってつくづくそう思う。

内容に関しては語るに及ばず。

博士の綺奏曲(2021年製作の映画)

3.0

メンバーと仲違いして衝動的にバンドを脱退してしまったミュージシャン。
線が細くて、ちょっと トライセラトップス の 和田唱 っぽい彼。

黄色いミューズに導かれ、ひとり (いや三人でか) 曲作りを始め
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石とシャーデンフロイデ(2023年製作の映画)

4.0

ひっそりと生きる3人のアラサーの物語。
「シャーデンフロイデ」とは、ドイツ語で「人の不幸を見聞きして生じる喜び」のこと。

すごく小さな世界の話で、もの足りなさはあるものの、これがなかなか良い。

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ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

3.0

10代のイカレた男女3人の逃避行を描く、1995 年の作品のリバイバル上映。

妙な連中に絡まれて人を殺すか、
セックスするか、
ジャンクなフードを喰らうか、
を代わりばんこに繰り返すストーリーはあっ
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ルート29(2024年製作の映画)

2.5

母親に依頼された女性が、姫路にいる小学生の娘を鳥取に連れ帰るロードムービー。その間の経路が国道29号ということらしい。
原作がある模様だが未読。

『こちらあみ子』の 森井勇佑 監督に 大沢一菜 、主
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ココでのはなし(2023年製作の映画)

4.0

北東京にあるゲストハウス COCO に引き寄せられた人たちのはなし。
コロナ映画 (撮影は2021年とのこと) でもあり、まごう事なき 山本奈衣瑠 映画でもある。

4章からなる連作短編構成。各章で語
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動物界(2023年製作の映画)

4.0

人間が動物化する奇病が蔓延。家族や隣人といった身近な人たちが変様していく世界を描く。

これがなかなか面白い。

断絶・分断・異化された社会をどう生きるか?
『ヨーロッパ新世紀』のような思考実験的テー
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明ける夜に(2023年製作の映画)

3.0

(過去観賞作)
2022 東京学生映画祭でグランプリを獲得した青春群像劇。

モラトリアムの終わりをテーマに、一歩踏み出せたのか踏み出せなかったのか微かな変化を描く物語。

8月31日の一夜を舞台にし
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お祭りの日(2024年製作の映画)

2.5

お祭りの日にお祭り行かない人々を描く群像劇。

ゆるく関連する5つくらいの章から成る、オフビートでファンタジー味のある会話劇。

観てて思い出したのが『違う惑星の変な恋人』。こういうのはやっぱり、演者
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

5.0

ROBOTはDOGの夢をみる。

80年代初頭のNYを舞台に、孤独なDOGが人恋しさからロボットをパートナーにする話。

シンプルながらカラフルで表情豊かな、セリフの無いアニメーション。それでも2時間
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ノーヴィス(2021年製作の映画)

4.0

大学のボート競技に執着する新入部員女学生の話。自分はボート部はもちろんスポーツ部の経験もない。

主人公の視野の狭さを表すような被写界深度の浅い映像。さらに、映像にも音にも歪みが加わり、彼女の精神的世
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STRANGERS(2023年製作の映画)

3.0

他人の<フリ>をするうちに人生の陥穽にはまる女性の話。静謐で雰囲気のあるサスペンスという感じなのだが、「スロー・ホラー」(by 柴田元幸) というジャンルなんだとか。

東京郊外のニュータウンが舞台な
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オン・ザ・ロード~不屈の男 金大中~(2024年製作の映画)

3.0

膨大なアーカイブ映像で 金大中 の半生を描くドキュメンタリー映画。

徹頭徹尾 金大中 視点ながら、軍事クーデターから光州事件の顛末まで、映像で再学習できたのは良かった。

しかし本作、冒頭で「192
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地獄のSE(2023年製作の映画)

5.0

三人の男子高校生と二人の女子高生たち (ただし演じるのは皆女性) の、ちょっと狂った学園映画。キャストとスタッフはぼぼ大学生とのこと。

危ういバランスの上で「いつもギリギリな感じ」の<地獄>を描く。
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アイミタガイ(2024年製作の映画)

4.0

桑名を舞台に、ある一人の女性の死を巡っていろんな人がそれぞれの一歩を踏み出す話。

「良い人しか出てこなくてウソくさい」、ちょっと出来すぎな物語。たまにはこんな映画も良いなと思わせられる、意外な拾い物
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十一人の賊軍(2024年製作の映画)

4.0

戊辰戦争下、官軍と同盟軍による新潟湊をめぐる争いの影で、無理ゲー攻略を強要され見捨てられた11人の賊軍の物語。
冲方丁 の原作があることをエンドロールで知った (ナルホドね)。

多くの要素を絡ませな
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ゴンドラ(2023年製作の映画)

2.5

行ったり来たりを繰り返す二台のゴンドラに乗る二人。

永遠にすれ違う話なのかと思ったら、そういうわけでもなく。会話はないが、声と音はあって、会話がないことが上手く生かされているわけでもない。

結局、
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ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

2.5

修学旅行で東京へやって来た長野の高校生達。班で集団行動のハズが、それぞれに思惑があり … という、日向坂46四期生11人 (誰一人知らないが) が出演の群像劇。

『658km、陽子の旅』の 熊切和嘉
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この星は、私の星じゃない(2019年製作の映画)

2.5

先日亡くなった、1970 年代のウーマンリブ戦士 田中美津 の、2016 以降を記録したドキュメンタリー。ウーマンリブは自分が小中学生の時こと。だからというか、しかしながらというか、彼女に関する知識は>>続きを読む

トラップ(2024年製作の映画)

2.5

シャマランの最新作。

いろいろツッコミどころ満載の、『ザ・ウオッチャーズ』に続く身内贔屓映画。

またしてもシャマラン詐欺やったわ。

追記: なるほど、ヒッチコック、『サイコ』 オマージュだったの
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五香宮の猫(2024年製作の映画)

3.0

瀬戸内海に面するとある港町にある神社「五香宮」。そこに集う猫と人々を観察したドキュメンタリー。想田和弘 監督による「観察映画」の第10弾とのこと。過去作は未見。

コロナのピークが過ぎた頃だろうか、桜
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花嫁はどこへ?(2024年製作の映画)

3.0

2001 年のインドが舞台の、花嫁を取り違えるというインド映画。

面白かった。
124分とインド映画にしては短いのも良い。
日本人俳優なら誰かな〜、とか考えながら観てた。

花婿: 松坂桃李
花嫁
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まる(2024年製作の映画)

2.5

芸術工房のアシスタントをクビになり途方に暮れる男。彼がふと描いた ○ (円相) がバズり人生が一変して … という話。

監督・脚本は 荻上直子。彼女の作品は、『川っぺりムコリッタ』も『波紋』も観てい
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破墓/パミョ(2022年製作の映画)

3.0

辻褄が合っているのかどうかわからないまま勢いで押し通る、剛腕韓国映画らしいミステリー・ホラー。

血族因習モノと思いきや、一転、日本軍やら陰陽師やらが絡むモンスターものへという怒涛の展開。冒頭から日本
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ジョイランド わたしの願い(2022年製作の映画)

3.0

男性家長の権威が色濃く残るパキスタンの一家の切ない物語。

LGBTQ+ の話かと思っていると、性別ガチャの最下層はストレートの女性なんだよなという結末。
終盤の回想シーンがやるせなく涙を誘うと共に、
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グレース(2023年製作の映画)

5.0

土地勘も説明も無いのでよく分からないのだが、恐らく東欧〜ロシアの辺境を、ボロボロの赤いワゴンで移動する父・娘の二人連れ。その娘の少女から女性への成長を描く (多分そうなのだろう)。

最初から最後まで
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太陽の少年 4Kレストア完全版(1994年製作の映画)

4.0

文化大革命時代の北京を舞台に、無軌道な不良少年の一夏の苦い恋を描く 1994 年制作の中国映画。
約10分の未公開シーンを加えた4Kレストア完全版でリバイバル上映。

軍人の端くれたる主人公少年の一家
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若き見知らぬ者たち(2024年製作の映画)

2.5

不幸のごった煮のような家の兄弟の物語。

ストーリーが作為的で露悪的 (特に介護と警官のくだり) で、まだこんなことやってるのかと呆れてしまう。

情に流され過ぎで、あまりにも理が無さすぎる。昨年の、
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二つの季節しかない村(2023年製作の映画)

4.0

暗くて重くて冷たい3時間強の人間ドラマ。「二つの季節しか」とあるが、ほとんど冬の物語。

主人公はトルコの田舎の美術教室。一方でお気に入りの女生徒との、もう一方で友人を通して知り合った女性との、二つの
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.0

2005年公開作の 35mm フィルム特別リバイバル上映。初見。

「忘却はよりよき前進を生む」
ある男女の出会い直しを描いた、このポスター・ビジュアルとは正反対の、苦い苦い味わいの愛と人生の物語。
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ピアニストを待ちながら(2022年製作の映画)

2.5

夜の図書館に閉じ込められた5人の男女によって繰り広げられる、不条理演劇的中編映画。

館内に響く自動ドアの開閉の機械音。ドアの隙間から微かに聞こえるシュプレヒコールの声。出られるのに出られない彼ら彼女
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