Jellyfishさんの映画レビュー・感想・評価

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ミュージック(2023年製作の映画)

2.5

『オイディプス王』をモチーフにしたらしい、親に捨てられた男が音楽を糧に生き続ける物語。監督は アンゲラ・シャーネレク。

冒頭からほぼ動きの無い長回しが続き、この先耐えられるかなと観ていて心配になる。
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小学校~それは小さな社会~(2023年製作の映画)

5.0

世田谷のとある小学校のコロナ下の1年間を記録した、ノーナレーションのドキュメンタリー映画。英題は "The Making of a Japanese"。つまりそういうこと。

まず、撮影に協力された小
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春をかさねて(2019年製作の映画)

2.5

3.11 で兄弟姉妹を失った者達の、静かな悲しみの表出。『春をかさねて』と『あなたの瞳に話せたら』 の2篇の中短編の併映。

『春を〜』は、当事者キャスティングながら、セリフも演出もある劇映画。『あな
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あなたの瞳に話せたら(2019年製作の映画)

3.0

3.11 で兄弟姉妹を失った者達の、静かな悲しみの表出。『春をかさねて』と『あなたの瞳に話せたら』 の2篇の中短編の併映。

『春を〜』は、当事者キャスティングながら、セリフも演出もある劇映画。『あな
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バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

4.0

1989年日本公開、当時のミニシアター・ブームを牽引した作品を初の劇場鑑賞。

あー、こんな話だったっけ。
レンタルDVDで観た本作は、ストーリーは有って無いような、オシャレな雰囲気映画という程度の認
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太陽と桃の歌(2022年製作の映画)

3.0

スペインの片田舎で桃の栽培を生業にしている三世代一家。自分達のものだと思っていた農園が実は借地で、地主から出ていくように言い渡されることで始まる家族の変容の物語。

三姉妹に計6人いる子どたちのわちゃ
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

4.0

統合失調症を患う姉の扱いをめぐる、壮絶な、しかし、似たような話は身近にもあるかも知れない家族の20年の記録。

目的を隠して撮影を開始するため、ただの正月のホームビデオで始まるのだが、年を重ねるごとに
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冬物語(2023年製作の映画)

4.0

弘前を舞台に描く、アンバランスな男女の不思議な恋の物語。60分強の中編映画。

奥野監督の『カレーライス Curry and Rice』 (30分の短編) との併映。こちらはモノクロ、スタンダード、フ
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クラブゼロ(2023年製作の映画)

3.0

とある寄宿学校に招聘された新任教師。彼女が唱える「意識的な食事」という教えに翻弄される生徒とその家族たちの物語。

まず気づくのは独特な色使い。
カラフルなビジュアルで綴られるその寓意の真意は何か、如
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大きな家(2024年製作の映画)

5.0

大きな児童養護施設に暮らす、7歳から19歳までの子供たちの日常を記録したドキュメンタリー映画。斎藤工 の企画・プロデュース。
監督は『14歳の栞』の 竹林亮。前作は今ひとつハマらなかったが、今作はどう
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雨の中の慾情(2024年製作の映画)

4.0

しがない漫画家がある女性に恋心を抱く物語。
台湾と日本の共同制作。監督・脚本は『さがす』『ガンニバル』の 片山慎三。原作は つげ義春 の同名短編漫画とのこと (未読)。

戦前なのか戦後なのか? 日本
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人肉ラーメン インターナショナル完全版(2009年製作の映画)

4.0

今年の映画の日は「ホラーはしごデー」。

2本目は、2009年のタイ製ホラー。当時、ラーメン業界からのクレームにより残酷シーンを10分カットして公開された作品の完全版。原題は『MEAT GRINDER
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THE SIN 罪(2024年製作の映画)

2.5

今年の映画の日は「ホラーはしごデー」。

映像作品の制作に参加することになったある女性ダンサー。彼女は実は ...
これ、『The Witch / 魔女』の前日譚? それとも新シリーズなん? という
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ニッツ・アイランド 非人間のレポート(2023年製作の映画)

2.5

オープン・ワールド・サバイバル・ゲーム DayZ の世界で生きる人々を取材・記録したドキュメンタリー作品。
ゲームは一切しないが、ワンチャン傑作かもとの期待を込めて観賞。

うーん、微妙。終末世界って
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カウンセラー(2021年製作の映画)

3.0

あるカウンセラーのもとに「妖怪が見える」という女性が現れて … という、短編ホラー映画。

楳図かずお 漫画のような不穏な精神世界。彼我の境界が曖昧になる瞬間。
2人の女優の雰囲気が良い。

インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

10周年記念リバイバル上映を IMAX レーザー GT で観賞。

愛は次元を越える。

フルでちゃんと観るのは2回目なのだが、巨大な IMAX レーザー GT の 1.43:1 画角の迫力が半端ない
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愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

3.0

フランス、ドイツ、ソ連、アメリカ、イギリス各国を舞台に、1930年代から1970年代までを芸術と共に生きた人々の群像劇。
Bunkamura でリバイバル上映。

カラヤン (と思しき登場人物) 曰く
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カオルの葬式(2023年製作の映画)

2.5

ある女性の葬式をめぐる、ほとんど笑えないドタバタ悲喜劇。

整音の問題なのかシナリオの問題なのか、とにかくセリフが把握しづらい。終始感じる、会話が会話になっていないもどかしさ。
インディペンデント系映
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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

2.5

しがない税務署職員が、詐欺師集団の一員となって脱税王に復讐する話。
原作の韓国ドラマがあるらしい。

ところどころ心踊るシーンはあるものの、Netflix ドラマ 『地面師たち』 の方が数倍面白い。
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

4.0

中年の危機 (というか初老の危機) を迎える、しがない地方の大学教授ポール。夢によって彼の人生が文字通り悪夢に変わってしまう物語。
自分にとってどちらかというと相性の悪い A24 作品であり、ニコラス
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太陽がしょっぱい(2023年製作の映画)

3.0

豊橋の由緒正しいが冴えないお寺の娘。彼女の美容整形手術をめぐる騒動を描く青春家族映画。

主演の 松重りさ が自ら売り込みクラファンで映画化を実現。スッピンで頑張ってます。
最後にわかるタイトルの意味
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フィクショナル(2024年製作の映画)

2.5

しがない下働きの映像オペレーターが、怪しげなフェイク動画の制作に巻き込まれる話。70分の中編映画。

雰囲気がちょっと黒沢清の『Cloud』っぽくて、終盤のリアルがフェイクに飲み込まれる世界観も面白い
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

5.0

一つのベンチをめぐる、5章からなるオムニバス長編作品。
監督の 奥山由之 は、『ぼくのお日さま』の奥山大史の兄。脚本は、生方美久 (1, 5章)、ダウ90000 蓮見翔 (2)、根本宗子 (3)、奥山
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オアシス(2024年製作の映画)

4.0

今は疎遠になった二人の男。彼らのもとにある女性が戻ってくることで、「欲しいものは無く、ただ生きているだけ」の日常が動き始める。

まず、彩度低めの絵が良い。
結構古いタイプの舎弟関係が描かれていて、今
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あるいは、ユートピア(2024年製作の映画)

2.5

謎の巨大生物が跋扈する世界で、とあるホテルに取り残された人々の群像劇。

逃げられなかったのか、逃げなかったのか。
閉鎖された建物内で繰り広げられる密室劇というシチュエーションから、『ピアニストを待ち
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本心(2024年製作の映画)

2.5

10年後をめどに「自由死」(「安楽死」)を合法化してほしい。4人の父母を看取ってつくづくそう思う。

内容に関しては語るに及ばず。

博士の綺奏曲(2021年製作の映画)

3.0

メンバーと仲違いして衝動的にバンドを脱退してしまったミュージシャン。
線が細くて、ちょっと トライセラトップス の 和田唱 っぽい彼。

黄色いミューズに導かれ、ひとり (いや三人でか) 曲作りを始め
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石とシャーデンフロイデ(2023年製作の映画)

4.0

ひっそりと生きる3人のアラサーの物語。
「シャーデンフロイデ」とは、ドイツ語で「人の不幸を見聞きして生じる喜び」のこと。

すごく小さな世界の話で、もの足りなさはあるものの、これがなかなか良い。

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ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

3.0

10代のイカレた男女3人の逃避行を描く、1995 年の作品のリバイバル上映。

妙な連中に絡まれて人を殺すか、
セックスするか、
ジャンクなフードを喰らうか、
を代わりばんこに繰り返すストーリーはあっ
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ルート29(2024年製作の映画)

2.5

母親に依頼された女性が、姫路にいる小学生の娘を鳥取に連れ帰るロードムービー。その間の経路が国道29号ということらしい。
原作がある模様だが未読。

『こちらあみ子』の 森井勇佑 監督に 大沢一菜 、主
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ココでのはなし(2023年製作の映画)

4.0

北東京にあるゲストハウス COCO に引き寄せられた人たちのはなし。
コロナ映画 (撮影は2021年とのこと) でもあり、まごう事なき 山本奈衣瑠 映画でもある。

4章からなる連作短編構成。各章で語
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動物界(2023年製作の映画)

4.0

人間が動物化する奇病が蔓延。家族や隣人といった身近な人たちが変様していく世界を描く。

これがなかなか面白い。

断絶・分断・異化された社会をどう生きるか?
『ヨーロッパ新世紀』のような思考実験的テー
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明ける夜に(2023年製作の映画)

3.0

(過去観賞作)
2022 東京学生映画祭でグランプリを獲得した青春群像劇。

モラトリアムの終わりをテーマに、一歩踏み出せたのか踏み出せなかったのか微かな変化を描く物語。

8月31日の一夜を舞台にし
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お祭りの日(2024年製作の映画)

2.5

お祭りの日にお祭り行かない人々を描く群像劇。

ゆるく関連する5つくらいの章から成る、オフビートでファンタジー味のある会話劇。

観てて思い出したのが『違う惑星の変な恋人』。こういうのはやっぱり、演者
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

5.0

ROBOTはDOGの夢をみる。

80年代初頭のNYを舞台に、孤独なDOGが人恋しさからロボットをパートナーにする話。

シンプルながらカラフルで表情豊かな、セリフの無いアニメーション。それでも2時間
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ノーヴィス(2021年製作の映画)

4.0

大学のボート競技に執着する新入部員女学生の話。自分はボート部はもちろんスポーツ部の経験もない。

主人公の視野の狭さを表すような被写界深度の浅い映像。さらに、映像にも音にも歪みが加わり、彼女の精神的世
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