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妖怪の孫のdendohのレビュー・感想・評価

妖怪の孫(2023年製作の映画)
4.2
結論を言えば、シン仮面ライダーよりもずっと有意義な映画です。あれはシン・ゴジラと異なり社会性ゼロの特撮オタクの懐古同人作品でした。

...さて、今回は遠出して、久々のジャック&ベティ。かなり席は埋まっていましたが、ぱっと見た限り30代以下は私ぐらいで、50代以上の方々が沢山入られていたように思います。自民党は老人に支持されると言われがちですが、どう考えても若者こそ自民党支持が多いということがここからも伺えます。それこそ肉屋を支持する豚だと思いますが(某アニソンの『家畜の安寧、虚偽の繁栄』というフレーズもピッタリ当てはまります)

しかし本当に腹が立つ映画ですね。怠慢だが要領が良い。保守でありながら反日カルト教団と関係を持ち、持病を隠しながらも長期政権を維持した虚飾の丞相。それが安倍晋三。

パンフレットがないので、完全に記憶ベースで書くと
・安倍晋三のメディア戦略
・地元山口の話
・政治家になるまでの遍歴や家族の話
・森友学園および桜を見る会問題(加計学園は無かったか?)
・統一教会の話
・自衛隊と改憲の話
と言った所だったかと思います。

①の話題なんかはそうですが、必ずしも妖怪(岸信介)の話が伴う訳ではありませんでした。アベノマスクやオリンピック等は言及されず、必ずしも安倍晋三について網羅的であったとは言い難いですが、コロナ禍以前までの安倍晋三総括としては十分なのではないでしょうか。

最後の監督の独白は、普通の映画だったらどうなのかと思いますが、こういう実録映画としてはありなのかも知れません。
若い世代は海外に退避しない限りは、この日本で生活しないといけないのです。納税してるのだから、クソみたいな政府を『クソ』と呼ぶ権利はあるのです。
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