かちこ

妖怪の孫のかちこのレビュー・感想・評価

妖怪の孫(2023年製作の映画)
4.0
いくつか挙げられるトピックに関してもう少し掘り下げてほしかったという物足りなさを些か覚えつつも、今見るべき映画であるとは感じる。

特に、なぜ同じ性を持つ父や祖父ではなく、母方である岸信介を意識しているのかということについての野上さんの見解が面白い。
また、自民党委員の多くが抱いている(と関わってきた憲法学者の方は認識している)日本国憲法への認識には驚かされた。

鑑賞後は憲法も、ジャーナリズムも、日本は明治期へ戻りつつあるのもかもしれないと感じた。アラサーである私よりも若い人にこそ見てほしいけど、その層に如何にしてこの映画を届けるのかということが一番難しい。
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