鹿shika

ソウルメイトの鹿shikaのレビュー・感想・評価

ソウルメイト(2023年製作の映画)
3.7
13歳で出会った七月(チーユエ)と安生(アンシェ)。性格も環境も全てが対照的だが2人は親友だった。地元に居たいという七月と、お金を貯めて世界を旅したい安生。歳を重ね、13歳から27歳まで、2人の感情や環境を描いたものを七月が小説にする。

香港のデレク・ツァン監督の『ソウルメイト/
七月と弥生』の韓国リメイク。

まずデレク・ツァン監督の作品が大好きなので、そっちが大好きだったから、今回受け入れれるか不安だったところがあった。
いや〜しかしこんなに忠実に作品を守ってくれて本当にありがとうございます。

苦しい場面も所々あるけど、お互いがお互いにことを大切に思い合っているということが我々にしか分からないから、本当に苦しい。

そんな場面も、場所まで忠実に再現されていて、
罵り合っているバスルームを今作でもう一度見て、「バスルームじゃないといけない理由ってなんだろう」と深く考えた。

洗い合えば見えてくるところもあるけど、流しても流れないものもある。みたいなメッセージみたいなのが、あるのだろうか。
あーインタビューして根掘り葉掘り聞いてみたい。

「考えすぎだよ」と言われるかもしれないけど、絶対に何か理由があってやってるとしか思えない描写ばかりで、きっと10回くらい見ればわかってくるんだと思う。

ラストシーンの一人で歩くシーンも素晴らしい。
これからひろい世界を見て、色んなことを感じながら幸せになってしいよね。
鹿shika

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