鹿shika

エレファントの鹿shikaのレビュー・感想・評価

エレファント(2003年製作の映画)
3.9
オレゴン州ポートランド郊外の高校に通う、いじめられっ子のアレックスとエリック。ある日彼らは、ネットで丹生しゅした銃器を手に、学校へ向かう。

カンヌのパルムドールを受賞している、ガス・ヴァン・サント監督の代表作ということで、絶対に見ておきたい作品の一つですな。

1999年にコロラド州で発生したコロンバイン高校銃乱射事件を元にした作品ということもあり、目を伏せたくなるような、心が痛い場面があるので、鬱映画が苦手な人は見ないほうがいいぞ。
ビジュアルは爽やかな映画っぽい感じだけどな。

最初は、どこにでもある高校の日常を切り取って、爽やかに、しかしどこか窮屈に描いている。
本作で高校生を演じた役者たちは、全員高校生であり、役名は本名を使っているらしい。
そんなリアルな学校生活が演技ではなく、より日常感を引き立てているのかもしれないね。

そして最も面白いのが、ほぼ全てのシーンが、ワンカットかワンシーンで撮影されているということだ。
これはすぐ気がつくだろうが、気づいた時は、まさかずっとだとは思わなかったよ。
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