余熱

書かれた顔 4Kレストア版の余熱のレビュー・感想・評価

4.1
客観性を持って作られていった女形はもはや女の域を超えており新人類。見えたものが全て真実ではなく、マイナスをプラスに変えて真実のように見せているのかもしれない。そのロジックに気づかず主観で見ている私たちは客観性に侵略されていく。
大野一雄の踊りは動き出した死に向かう機械仕掛けの無機質な物体がこちらへ向かってきているようで気づくと涙が出ていた。空気を掴むというのはこういうことか。

ADが青山真治
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