2023年サンダンス映画祭で、シークレット作品として上映されたドキュメンタリー。北朝鮮に関する映画体験は、ヤン・ヨンヒ監督の「『スープとイデオロギー』に至るドキュメンタリー3部作」を観て、『トゥルーノース』を観て、そして、この作品へ至る。
コロナ前の北朝鮮社会の状況が、脱北する家族と共に描かれるが、映画の中の言葉を借りれば、国家単位の「監獄」であり、恐ろしい社会であることを再認識する。また、その北朝鮮の友好国として、ロシア、中国だけでなく、ベトナム、ラオスが登場し、タイまでたどり着けないと自由になれないという状況に愕然とする。
また、北朝鮮の金正日、金正恩らが聖書の内容を使い、自身を神格化し、洗脳している状況をみると、他方で、他の宗教（統一教会だけなく）でも同様に神格化だけでなく、教義により、事実を歪んだ形で伝えられている現実があり、洗脳される恐ろしさの普遍性が感じられる。
2024年1月14日＠京都シネマ
