ここ数年で一番恐怖を覚えたドキュメンタリー。国全体が監獄である独裁国家、そこから命がけで逃げる人達とその命を狙う者達。絶望と絶句とそれが本当に現実だと痛感させられる2時間。人生を捧げ信じてきた事が虚構と知り悲観する老婆に我々日本人は何を思うか。
いつだったか、世界丸見えと言う昔からある番組で本作に出てくる様な人達に迫ったドキュメンタリーを見た事があったが改めて2時間の映画としてみたらやはり胸に来る物が大きい。見た目だけならまだ平和でいれてる日本に住んでる自分が何を言っても綺麗事になってしまうがその落差が本作の様な事が現実にあると言う残酷さを改めて痛感させられる所でもある。
正直映画としての点数はつけにくいが同じ北朝鮮を舞台にした物語では「トゥルーノース」と合わせて見るのも北朝鮮と言う国の現実を直視できて良いかも知れない。
