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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のHのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます


スクリーン越しにしか、泣いて、傍観しかできない自分にイライライライラした。
少女が死にゆく様、サッカーを楽しんでた少年の両足が吹き飛ぶ様。生後18ヶ月の子のだらんとした腕が両腕がAEDによって飛び跳ねている様子…まだ臍の緒がついた子供の肌がが土色に染まってしまった様子。全てがこの現実で今まさに起きてしまったことである。この映像を見て何を感じるのが正解なのかわからないし、今の自分の気持ちが全然わからない..。ただ、この映像を観てもプロパガンダだと、フェイクだと、言っているロシア人は一旦くたばればいいと思った。これが国の上に立つ人間の姿なのか。それとも国の上に立つことでこうなってしまうのか。このような人が戦争を主導しているうちは終わらないものなのだろうな。
人間が死ぬ姿、ゴミのように土の中に埋められる姿、こんなにもありありと映像として観たのは、沖縄戦の映像を観た以来だった。(あれはウジ虫が人に沸いていたり、人がゴムのように伸び切ってしまってる様子が同様にショッキングだった)
たった20日間でこんなにも街の様子が変わってしまうのか。
マリウポリの街がどんどんタバコの吸い殻のようになっていく姿が、人間の姿と重なって見えた。
エンドロールで流れる砲撃音が脳から離れない。
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