いろいろな方がコメントしているが
わたしも多分に漏れず、映像の美しさに感動した。
ポートレートシーン、アイスランドの厳しい自然、氷、マグマ、緑と岩肌
どれも美術館の写真を観るように、独立した構図として美しい。
それぞれのシーンが
それぞれ時間を切り出すように、
さながら写真のように、
美しさを携えながら時間を紡いでいく
物語は、地球上の物語はすべて、
写真のように、切り出した時間が連続することで続いている
それらの写真鑑賞をどこで止めるか、
止めたところによって物語の結末や物語性が変わるだけなんだと思った
デンマークの牧師はアイスランド人ガイドのラグナルのことを心から忌み嫌い蔑んでいた。
牧師にとってラグナルは、間違いなく命の恩人であるし、教会を建ててくれた協力者で、ラグナルがいなければ、教会は完成しなかったであろうに。
それでも、牧師の心はずっとラグナルを忌み嫌っていた。
なんでだろう、大した会話もしていないのに。
ラグナルは牧師を気遣う素振りがあったが
牧師は終始ぞんざいな対応だった。
差別意識のようなものなのだろうか。
牧師の人物描写が露悪的なのが気になったが、そんなことも頭の片隅に追いやられるほど、
映像の美しさと時間の流れに圧巻させられた。
本当に美しかった。
