Tetsu

もう一度生まれるのTetsuのレビュー・感想・評価

もう一度生まれる(2021年製作の映画)
4.1
コロナの煽りを受けながら閉店を迎える銭湯。
そこで働く清掃員に主たる視点を当てた今作。

清掃員に焦点を、という部分がまず素敵ですね。清掃の仕事って下に見られがちだけど、すごく大切な仕事。

湯は人の心を洗い、人を生まれかわらせてくれるけど、湯は湯で循環し生まれかわっていくんだな。

早く上がりたかった子ども時代。
色んな意味で上がりたくない、長く湯に浸かりたい大人時代。

人は生き続けいつか死を迎えるけれど、銭湯も生き続けいつか死(閉店)を迎える。

それでもまた生まれ、生き続け、それは誰かのそこにあり続ける。そうであってほしいと思う。
Tetsu

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