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コヴェナント/約束の救出のkuchanのネタバレレビュー・内容・結末

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アフガン戦争(2001年〜2021年)での実話が題材の米兵×現地アフガン人通訳者のコヴェナントの物語。

無知な私が全く知らなかった史実であり、今なおタリバン側からの報復を恐れ身を隠す生活を強いられているアフガン人通訳者やその家族も少なくはないとか。

印象的なシーンはアーメッドがジョンを運びながら100キロ先の米軍基地を目指すところ。(3週間)

タリバンに見つかったら命はないだろう。と、いうことで基本は山道。
負傷した米兵を抱え頼れるのは自分だけという状況での山の傾斜。
観ている方も気が遠くなる。
追い込まれたアーメッドは夕日の中座って泣く。何を思うのか、想像はしたけど心情は計り知れない。

そして、ジョンが負傷し家族の元へ帰ったあとの日常生活を送る場面。
あのシーンでやっとこれが自分の生きる世界でのリアルな出来事だったんだと私は認識できた。

無駄なシーンが一つもなくて間延びゼロ、観る人の集中が切れないつくりだったところはガイリッチーぽかった。

戦争が題材なだけに面白かったとは絶対に言えないけれど、映画に惹き込まれたのは事実です。

ただ忘れてはいけないのは今作はあくまでも米兵と通訳者の視点での物語であって、私が観たのは戦争のある側面に過ぎないということ。

コヴェナントという言葉はジョンにとっては恩義で、アーメッドにとっては果たすべき契約、米軍にとっては約束みたいな感じだったのかな。
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