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コヴェナント/約束の救出のtype00denのネタバレレビュー・内容・結末

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

約束も守る話。
実話が元ネタってマジで?という話ですね。命を助けられた米兵がアフガニスタンの通訳をアメリカに移民させるために命を張る作品。命を助けられるまでの描写が良い、情報を得るのも大変だし賄賂を払うぐらいしか方法がないのがわかり大変さがよくわかる。現地の人は家族がどうなるかわからないし、家族が理由で味方になったり敵になったりする現場の厳しさが見て取れました。そんな環境で命懸けで助けられたら、まあこういう行動をとるのも納得。この納得させる描写が凄いと思いましたね。この話アメリカ兵の視点に徹底してなっているけどタリバン側の事情も少しわかりますね。ラストの米軍の助けありがたかったが同時にタリバン側としては、そりゃ真面目に戦うという選択はないなという説得力があった。
戦闘シーンも迫力と一緒にその無慈悲しさがよくわかる描写となっていました。
過去にアフガニスタンペーバーズというこの戦争でなぜ敗戦といいレベルでアメリカはダメージを負ったか分析している本を読んだので、単純に助かってよかったという風にはなれなかったですね。逆に本ではわからなかった現地で頑張っていた米兵の立場や心境を少し理解できました。しかし、最後のクレジットだ米国は協力者を見捨てたことが示されるわけでさらに余計に色々考えてしまいます。間違いなく戦闘シーン含めて素晴らしい映画だけど、単純に良かったと言えない複雑な心境になってしまう。
鑑賞者の知識によっては見え方が変わってしまう映画だと思います。まあそれも含めて良い映画と言えるのでしょうね。
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