ころぴ

コヴェナント/約束の救出のころぴのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.2
これは人種を越えた
男同士の友情、契り、信頼、使命感、
何て言ったらいいのかなぁ

【コヴェナント】
   絆
   契り
   約束

単に戦争中の友情物語なんて軽く言えない
凄いものを観た気がする
ガイ・リッチー監督が
現在進行形で続いている
アフガニスタン問題と、米軍に協力した
アフガン人通訳についてのドキュメンタリーを観て、どうしても全世界に伝えたいテーマがあると心を動かされ
驚愕のエピソードをもとに作った
キャリア初社会派ヒューマンサスペンス

911のあの悲しいテロを思い出すと
報復措置は当たり前だよね
でも、
報復すれば相手もまた怒り
同じことが繰り返される…🥺
911のテロ事件の後
アメリカはタリバンへの報復措置として
沢山の兵士をアフガニスタンへ送り込む
タリバンの武器や爆弾工場を探す為に…
危険な任務に着いた
キンリー率いる部隊とそこに加わった
アフガン人の通訳アーメッド
この2人の物語だった

同じ民族同士で敵と味方がいて
生きるためにタリバン側になる者
半分所属している者
かなり危険な通訳の仕事
5万人のアフガン人通訳は
アメリカへのビザがもらえると
引き受ける者は多数いた
ある通訳者は冒頭で亡くなる…🥺
こんなシチェーションは
日常茶飯事だったのだろうね🥺

アメリカ兵は「決して誰も見捨てない」
(No One Left Behind)精神のもと
結束している
亡くなった者への敬意も忘れない
戦争映画で、よく、命を顧みず
躊躇せず助けに行くシーンは
沢山観てきたけど
今回はアメリカ人とアフガン人
兵士ではなく、通訳なのだから
地形をよく知っていて、服装も着替えれば
自分だけ助かることもできたはずなのに
彼の所業は凄すぎる!
それまでの仕事ぶりも
信念があり洞察力も鋭く頼もしい!
ともすれば
曹長のキンリーを動かす程の知識と判断力
本当に優秀なアーメッド
キンリーは信頼しつつも
百戦錬磨の曹長らしく
冷静で淡々と付き合っているようだった

任務中、タリバンに襲われ
キンリーを命懸けで助けたことにより
タリバンに狙われるアーメッド
そのアーメッドを救う為に
命を懸けるキンリー

2人の見えない絆は
本当に強く深く
言葉や態度ではなく目で話す信頼だった
とちらも簡単な救出ではない
ハラハラドキドキの息を飲む連続!
是非、劇場鑑賞お勧めだよーっ!

2人を血眼で探しあぐねたタリバンは
怒り心頭で、その後
300人以上の通訳者とその家族は殺害され、
今なお数千人が身を隠している…😞
この美談も発端によって犠牲者が…😢
何とも言えない気持ちになる~🥺
ころぴ

ころぴ