眠れないよ

マグダレーナ・ヴィラガの眠れないよのレビュー・感想・評価

マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)
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繰り返される台詞は自身をなんとか鼓舞するための言葉のよう。現実か非現実かわからなくなる描写は、アイダが自己と他者の判別が出来なくなっていったようにも捉えられるし、アイダ個人の物語から"女性たち"の物語へと境界を伸ばしていったようにも見える。ジャケットに一目惚れして観たけれど、ジャケットのシーンはあまり象徴的には思えなかった。でもそれが好ましかった。

ホテルの一室が労働の場となり、空間そのものに縛り付けられている様は、確かにアケルマンの撮る映画に近いような気がした。
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