だびー

夜明けのすべてのだびーのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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山添が1歩踏み出す瞬間、陽に照らされながら街を駆けるシーンは、16ミリフィルムならではの美しさ。もうそこで映画としては終わっても良いくらいだと思ったが、その後の藤沢と山添が共作した移動式プラネタリウムを締めくくるナレーション、誰かに藤沢や山添のように1歩を踏み出させたり、もしくは踏み出せない人さえも守ってくれるような優しさを感じる。

そして光石研と斉藤陽一郎という2人のキャスティング、故・青山真治を想起せずにはいられない。カセットテープのデッキから斉藤陽一郎の声が聞こえてきた時、過去と現在が繋がる。
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