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夜明けのすべてのkyotaのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.4
2回めの鑑賞。初回とは変えて前の方の席で観たら、新たな発見が沢山!大幅に改変しつつ、原作をしっかりリスペクトした脚本であることが改めてはっきり解りました。16ミリフィルムの撮影が如何に大きな役割を果たしているかも実感。スコア3ポイント上げます。

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最近ハマっている瀬尾まいこの原作。かなり地味めなお話なので、映像でどう描かれるか興味津々でしたが、素晴らしかった。特に上白石萌音の役のハマりっぷり、演技力に感嘆させられました。終盤〜エンディングの大幅な改編は賛否分かれそうですが、話の根幹にある登場人物の繊細な心の動き、山添と藤沢の微妙な距離間がしっかり描かれていて、違和感なく楽しめました。あのシーンだけは変えずに入れて…と願っていたシーンが、原作通りで、松村北斗と上白石萌音の演技がまた完璧だったので拍手喝采。全く派手さはなく、泣かせにかかるような展開や演出も皆無なのに、あちこちから啜り泣きが聴こえたのは、それだけリアルで身に沁みる話だからかなと想像と想像します。芋生悠、足立智光、光石研ほか、脇役のキャストも好きな俳優さんが揃っていて嬉しかった。

#2024年劇場(12)
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