大きな事件は起きないのに、見終わった後に心が解けた感覚があった。
悪い人が1人も出てこない、あくまでも理想だと現実的じゃないという見方もあると思うけど、見ていて心地よい空間でした。
原作既読だったので、設定とオチの付け方だったり映画版になってかなり変更されたところがあったけど「夜明けのすべて」というタイトルに紐付けて伝えるにはとてもわかりやすくて、製作者陣は相当練ったんだろうなと、情熱を感じてそこにも感動してしまった。
夜が明ける前が1番暗い。
変わらないものなんて何もない。
人を気にかけたり助けたりすることで、自分の人生の楽しみや生きる糧にもなる。
恋愛要素もなく、ドラマチックな展開もないのに胸が熱くなる、すごく誠実な映画だと思う。
最初の山添くんが素の北斗ぽくて笑った。カムカム夫婦を再度観れて嬉しかった!