ザウルス

夜明けのすべてのザウルスのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

『ケイコ目を澄ませて』の三宅監督最新作

PMSとパニック障害をそれぞれ抱える2人の主人公を描いたお話
2人ともこの症状の影響でなかなかもどかしい日々を送っているけども、周りの人間の描き方が素晴らしかった
みんな理解があるのが良いし、渋川さんは奥さん、光石さんは弟を亡くして喪失感をかかえ、セラピー的な集まりに行ってるからしっかり向き合えてるんだっていう劇映画としての納得感もしっかりある
中盤で藤沢さんに発作が出ちゃってそれを宥める山添くん(本読んだんかな?)の寄り添い方とかもう号泣してしまった

好きなセリフが松村さん演じる山添の「3回に1回くらいはあなたの症状を抑えられるかもしれない」ってやつ
お互い大変ではあるけども相手方の支えに少しでもなれるかもしれないという一縷の光の兆しと、作品終盤の夜と朝の話とのリンク感も最高

そして何より「見心地の良さ」ですね
映画見る上で結構大事な気がしてるんだけど、2時間ずっと見入ってしまう愛おしさ・優しさもありつつ、しっかり現代やテーマ性を描く側面もありともうめちゃ良かったですよね
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