まるい

夜明けのすべてのまるいのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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あまり映画では目にしないというか、ドラマとして成立しなさそうなような、日常のなかの心の機微や、誰かを自然に気にかけるさまを、あくまで淡々と冷静に見せていく。あらゆる人物や場に、一定の敬意が払われているように感じる。センセーショナルなことはなくても、宇宙のスケールで眺める人間の小さな営みを前に、静かで厳かな気持ちが湧き上がってくる。

さりげないけれど、会社が中学生の取材を受けたり、プラネタリウムを完成させていくことだったり、お仕事映画として見ることができるのも面白い。激しい無理をするでもなく、派手な成果を狙うのでもなく、コツコツと真摯に取り組んでプロジェクトを完成させるところが新しく感じられた。
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