木々の重なりを移動していくのがただただ美しい。
クルマの後ろからのショットはブレが激しく、移動でレンズの歪みも強く感じられ、酔いそうな感じで不気味だった。
最後はビックリするということだけ知ってい>>続きを読む
岩山でかぶってる音がこわい。音楽は特にこわい印象のあったものを調べると、Gheorghe Zamifirがパンフルートという楽器を演奏したものらしい。
足にまとわりつく虫やトカゲ?、インサートショッ>>続きを読む
意味ありげで掴みどころのない会話も多くて、ところどころついていけなかったけど、構造が凝ってそうだった。シャルロットとエミリーの泥酔がかなり楽しそう。またケガしないかヒヤヒヤしたけど。
エミリー演じる>>続きを読む
毒入りのお菓子を食わされたあと、最後に冷たい炭酸で多少、回復させられた気分になった。
西ドイツの部屋に置いてある小物やパンナム航空のチケット、音符があしらわれたカーペット、ゴシップ雑誌や新聞など、細>>続きを読む
見ようと思っていてそのままだったところ、「オッペンハイマー」をきっかけに鑑賞。
ちらっと登場する原子力にくわしい仁科博士を調べると、ボーアやラビ、ローレンスなどとつながりがあるようで、当時まだ始まっ>>続きを読む
とにかく情報量が多いけど、詰め込み方が巧み。聴聞会(核分裂)と公聴会(核融合)、時系列を超えたカットバックが激しくなるにつれて、人のふるまいや映画そのものまで、物理法則のような運動をしているように見え>>続きを読む
海辺にぽつんと置かれたピアノ、そしてあの曲。この喚起力の高いイメージを作り出したことだけでも、すごい映画だなと思う。(劇中ではポスターみたいにむき出しで置かれていることはあまりなさそうだったけど) す>>続きを読む
大竹しのぶと、謎のジジっという音が怖かった。一瞬映った、菰田家のロココ調のインテリアをもっと見たかったけど、一瞬だから怖い効果があるのかな。
ガスタンクや工場の一部はもちろん、遠足や海水浴のような楽>>続きを読む
どこから撮ったのか気になる朝日や夕日、建物の間を縫うような首都高とか、この映画を通して見る東京の新鮮さが単純に楽しい。行きつけの銭湯や居酒屋、カメラ屋、古本屋、偶然行ったレコードショップとか、美術や設>>続きを読む
割れた鏡の映り込みがかっこいい!
全体的にテンポが良く、独特なリズムを刻む映画だった。
いいことばかりがあったわけではなく、家族や仕事など、失ったものも多いはずの人たちの、これまでの歩みに自然と想像が膨らんでくる。
人生の取り返しはつかないけれど、決して不幸というわけでもない日を過ごし>>続きを読む
精密な絵画のように手が込んだ美術はとても見ごたえあり。『女王陛下のお気に入り』のほうが、先の読めない緊張感やゾッとするところがあって、個人的にはお気に入り。ゴッドや船で出会うマダム、売春宿のボスなど、>>続きを読む
ジワジワ、いつのまにか寄るか、引くかしているフレームに驚愕。ずっと緻密なカメラワーク。窓際の堆積物は景色になり、故郷の幻影は巨大な廃墟に囲まれていくことへの驚き。
エウジェニアの転んだり、怒ったりす>>続きを読む
あまり映画では目にしないというか、ドラマとして成立しなさそうなような、日常のなかの心の機微や、誰かを自然に気にかけるさまを、あくまで淡々と冷静に見せていく。あらゆる人物や場に、一定の敬意が払われている>>続きを読む
新生丸でゴジラとたたかうシーン、電車の車両ごと持ち上げられてるシーンがよかった。川から復活するあたりからして(そしてその後も)典子は只者じゃなく、ゴジラと同じかそれ以上に強い。
全体的にゴジラや人間>>続きを読む
20年前くらいにDVDで見たときは、すべてがうまくいかないし、バスでGHOST WORLDに行って消えちゃったのか…?(怖)という印象だったけど、今改めて見ると、やけっぱちながらも清々しく町を出ていけ>>続きを読む
淡々としてるけど、なかなか不意打ちな結末が衝撃だった。
民謡やら校歌やら、街場で流れてる風の音楽や歌の、のんきな感じや素朴な感じが良かった。
より虚構度が高いはずのアステロイドシティのシーンはオレンジとブルーが印象的なカラフルな世界で、作りものっぽいものの生き生きしている。その舞台裏を見せる、よりリアルであるはずのシーンは、モノクロでステー>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「裏切り」はよく物語の題材になるが、この映画はかなり繊細にそれを扱っている。
ある意味わかりやすく、愛までを偽装して相手を完全に騙す悪に陥っているのではなく、どちらかというと自分で自分を騙していると>>続きを読む
現れては崩れ、常に動いていく、壁や床、ときには透明な板?にも描かれたような絵と物体が織り成す、ずっと呼吸してるかのような画面。自分もこの家に入っているかのような感覚に陥る。マリアの声の可愛らしい響きと>>続きを読む
バービーランドのプロダクションデザイン、ミュージカル映画的なダンスシーン(特にケンたちの戦い)、通りすがりの人や開発者といった老女とのやり取りが特に良かった。祖母やいろんなおばあちゃんに会いたくなった>>続きを読む
瞬きにこんなに緊張するとは。
原作はあやうくもドライな印象だったけど、サラッとしていつつも、もっと儚く甘く膨らませてあって、監督の乙女心を感じた。
頭の中を見せてくれて、ありがとう。という気持ち。
宮崎駿のアニメーションでは、飛んでいる動きが一番好きだけど、今回は鳥は大量に出てきつつも、人間が気持ちよく飛ぶシーンはほとんどなかったのは個人的には>>続きを読む
何度も同じことを繰り返す徒労感のすごさ。どんなに短くても逃避行はロマンチック。大人になってからはあまり舞台に行けていない元演劇部ながら、不穏なできごとやシュールな笑いに演劇のあの感じを思い出して懐かし>>続きを読む
自分が一番遊んだのが2Dのマリオだったので、おなじみのステージが立体化されて、カメラがまわりこみ、上から下へ覗き込んだり、落ちていく感覚におおいに感動。それと、最近、友人宅で子どもたちとマリオカートで>>続きを読む
シリーズ最新作の運命のダイヤルを見たあと、おさらいで久しぶりに鑑賞。けっこう細かいところまで覚えていたのは蛇のシーン。最新作でも踏襲されてる「痛くないところは?」のロマンチックなシーンは、はじめて見た>>続きを読む
跡は濁しまくるスタイルのド派手なアクション、細けえことは省略しておくご都合主義のスピード感、相棒役ヘレンの有能なのに小物で小悪党な感じが良かった(賛否あるけど、長編映画よりはドラマやマンガには結構こう>>続きを読む
映り込みを使ったり、背景にピントが合っていったり、不思議なくらいのクローズアップとか、さりげないシーンにちょっと変わった撮り方のショットが多くて、最初はなんとなくそういう好みなのかなと思ったけど、そん>>続きを読む
序盤はミステリーの様相。第3部がはじまってこどもたちの世界が描かれてからは、子役たちの強烈な存在感にすべて持っていかれた。
声もテンションも落ち着いてるけど、自分を名前で呼んで不安な表情をのぞかせる>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ほぼ3時間という長さにもかかわらず、そこまで集中力が途切れずに見ることができたのは、自分にとっては珍しい。クラシック音楽を扱ってることもあり、高尚すぎないか心配だったけど、展開はわかりやすいし、ちょっ>>続きを読む
Be honest.のことばが頭にチラついて、なんだか筆が進まない…のもあって、今はまだ、ディテールに注目したり、深く考えるよりは、映画全体から受け取った印象や気持ちをそのまま覚えておきたい気分です。>>続きを読む
ドア、ドア、階段、窓、ドア…の類いがやたら出てくる。カーテンを開ければ景色に、閉めれば壁になる窓の自由自在さ。
おじいさんが鍵をかけていないのに気づいたときは心配してしまったが、嵐は起きても犯罪的な>>続きを読む