この話の軸にはパニック障害やPMSという病気があるわけだけれど、その病気の症状も人それぞれにあって人間はみな一概に決め付けるべきではない個性がある。
病気を個性というの良くないかもしれないけど、なんというか、すべて悪いことと捉えるのも違う気がする。その人なりに向き合うべき対象がはっきりとあるだけなんじゃないかと思う。
そしてPMSなら分かりやすく表に出る苛立ちというのも、その人を知っていれば「よしよし大丈夫だよ〜」くらいの、むしろ私には可愛らしく見えてしまって。
だから、他人だったら理解するのに少し時間がかかってしまうようなこともそばにいる人たちがみんなで支え合うことでその人自身も悪いことばかりじゃないと前を向ける。
わざわざ噂したり変な風に決めつけて捉えたりせず、その人のいつも相手に対してする行動こそがその人なのだから。
この映画、びっくりするくらい日常が優しく描かれていて本当に良かった。別に無理する必要なんてない。その人の感覚で目の前にあるものを時に客観的に見ながら、向き合っていけばそれでいいのだと。
偶然にもダイジェスト版付きでみたのですが、曲もかなりこだわっているようで
「wave」波のイメージ
「ghost」そこにあるけれど見えないもの
ともちろんどの映画もそうではあるだろうけど本当に深く考えられていることが聞けて楽しかった。
最初の方は苦しく感じていたけれど見ていくうちに結構笑って見れたのでそれも含めておすすめです。彼らの日常がずっと優しく続いていけばいいな〜と今も思います。