すごくよかった…
ずーっと栗田科学の日々を見ていたくなるような。決して分かりやすいわけでも、起承転結がはっきりしているような映画でもないけど、こんな世界がどこかにあってほしいと願いたくなるような映画だった。
2人とも生きづらさを抱えているけれど、その「病気」そのものに着目するというよりも病気とともに生きていくふつうの「日常」が描かれている気がした。
「日常」にできる環境、周りのあったかさが沁みる…
助けることができなかった「誰か」を抱えながら、別の誰かを助けている。山添くんの元上司や社長も。それぞれが誰かを助けることで、自分も救われる。辛さを超えて生きて行けたりもする。人って捨てたもんじゃないよなぁ、ってしみじみと感じた。とてつもなく大きな宇宙についても同時に語りながら、やさしくあったかく語りかけてくる映画でした。
劇場で見られてよかったし、また配信などされたら何度でも見たいと思った。
めちゃめちゃ個人的に、芋生さんを彼女役にキャスティングしたの大正解でうれしかった…彼らの背景は何も語られていないのに、ほっくんと並んだ時に「カースト上位でバリバリやってきたカップルなんだろうな〜」っていう説得力がすごかった。笑
