こんなにも静かで強かな映画があろうかという気持ちになった
その静謐さはまさに夜の中に身を置いてるかのようでもあり、同時にあてもなく流浪する登場人物たちの孤独さを表しているものでもあったと思う
静かな夜の闇に輝く星たちもまた何光年も離れた途方もない闇の中に浮かぶ孤独な光といえるが、果たして本当にそうだろうか?
いつかの誰かが発した「光」を受け取り前へと進み出す山添くんを見てそう思う
自分たちが生きているこの世界はなにもかも凄まじいスピードで動き、なにもかもが移ろっていくが夜の闇に身を任せればそこには優しい光が変わらずにそこにあるのだ
たとえそれが何光年離れていたとしても