公開日に映画館にて。
原作小説読了済での鑑賞だったが、原作の良さが存分に表現されている実写化だった。
自転車に乗ってペダルを少しずつ漕いでいたら気付けば隣の駅に辿り着いていた、という感覚と同じように、きっと日常や人生も少しの変化の積み重ねでいつの間にか大きく変わるもの。
周りと影響し合いながら少しずつ、自分らしく生きやすく生きていけるようになるって思える、心地の良い映画だった。
瀬尾まいこ作品は「心優しい人しかいない世界」だと思っているが、その世界をそのまま日常に落とし込まれているような、どの俳優さんからも優しさが滲み出ている幸せな作品。