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夜明けのすべてのhsgwのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.9
ほんとうに見てよかった、映画館で見れてよかった
ハセガワ的2024第1位になるであろう、もしかしたら人生ベストに入るかもしれない映画

ありたいやさしさが詰まった映画
踏み込みすぎない、干渉しないという優しさ
遠くから見て、見ているだけ、微笑むだけの優しさ
「気遣いすぎないでね、いつもになっちゃうから、”でもわたしここの大福大好き”」
一度様子がおかしくなったからといって態度を変えない優しさ これはありえないほどの優しさ

栗田科学で働きたいけれど、わたしがあのたいせつな空気を壊しうるからあそこにはいられない

地震が起きたときの反応がリアルすぎる
「最近多いっすね」
いらないところが1秒たりともない映画だった

藤澤さんが早退したあと、
床に座り込んで呆然とする
ピンチハンガーが引っかかって開かない
誰かとやりとりするとわりと途端に気が楽になる、
身に覚えがありすぎる描写
上白石萌音が藤澤さんすぎた、どこにでもいる女性のアイコンすぎる

「まあきっと誰でもそうなんだろうけど」という言葉の寛容さと解決につながらなさ
でもその曖昧さが必要なのだとも思う

藤澤さんも山添くんも、必要以上に謝らないところがよかった
2人が恋に発展しなくてほんとうによかった
離れるってなっても悲しまず惜しまない距離感 男女の友情とも呼べない距離感

エンドロールが秀逸 最高に好きだった
終わり方が天才すぎる、偶然だったとしてもあれほど良い終わり方はない

松村北斗は言うまでもなく最高でだいすきなんだけど、それを抜きにしても最良の映画だった!
松村北斗の陰キャが遺憾無く発揮されていた
「ん、ああ、いいよ」が個人的には大満点

ずっと色と光が好き、冬はほんとうにあんな色をしてる
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