夜明けのすべてのしめさばのネタバレレビュー・内容・結末

劇伴が温かみのある柔らかい音で好き。

髪を切った時に山添からようやく笑みが溢れ（というか作中通して初めての笑いどころがここだった）、その開放感がとても心地よかった。大好きなシーン。

栗田科学の職場の雰囲気が温かくて本当に素敵。
理解があり且つ実際に手を差し伸べてくれる人が周りにいる環境に出会えて山添も藤沢も本当に良かったと思うし、自分自身もあの職場の人たちみたいに気配りのできる人でありたいと思う。
特に奥さんは返事一つとっても相手が不快な気持ちにならないような対応をしていて尊敬する。

山添がいつのまにかスーツから栗田化学の作業着で仕事をしていたのが印象的。
エンドロールでは他の従業員からのおつかいを自ら申し出たりと成長が感じられて嬉しくなった。

一時的な居場所だから、という理由で本腰を入れないのはやはりもったいことで、正面から取り組まないと見えてこないものもあるんだなと感じた。

二人の発症して苦しんでいる描写は多すぎず、かつ激しすぎない（実際に目の当たりにしたことがないためなんとも言えないが）ためこちらも気が重くなりすぎない絶妙なバランスだった。