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地獄の決死隊
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『地獄の決死隊』に投稿された感想・評価

ukigumo09

ukigumo09の感想・評価

3.9
1962年のドニス・ド・ラ・パトリエール監督作品。彼は1945年、第二次世界大戦後に映画界に入りジョルジュ・ランパン監督のもとで助監督としてキャリアをスタートさせる。1955年『貴族たち』で長編デビューしてからはジャン・ギャバンの出演作を多く手がけたが、ヌーヴェルヴァーグの出現とともに時代から取り残された監督とみなされている。しかし活動の場をテレビに移すなどして長く活躍しており彼の再評価が待たれるところだ。

『地獄の決死隊』は第二次世界大戦の北アフリカ戦線を舞台としており、原題の「トブルク行きのタクシー」のトブルクとは現在のリビア東部にある港湾都市である。リビアは国土のほとんどが砂漠で、地中海に面した沿岸にしか都市はなく、こうした沿岸は物資を補給しやすいために枢軸軍も連合軍もこの地をものにしようと激しい争奪戦が繰り広げられた。

この地での戦闘といえばロンメル将軍が有名で、映画作品もヘンリー・ハサウェイ監督『砂漠の鬼将軍(1951)』やアーサー・ヒラー監督『トブルク戦線(1967)』など数多く作られている。

1942年、北アフリカ戦線のフランス小隊がトブルクのドイツ軍集結地点に突入し、敵を壊滅させたが、爆撃に逢いほとんど全滅してしまう。なんとか生き延びたのはフランス自由軍第一師団所属のテオ伍長(リノ・ヴァンチュラ)のほか、医師のサミュエル(シャルル・アズナヴール)、脱獄囚でキレやすいパオロ(ジャーマン・コボス)、平凡な男フランソワ(モーリス・ビロー)の3人であった。この4人はエジプトのエル・アラメインの駐屯地を目指しジープを走らせる。砂漠の真ん中で場所も分からず、迷子のようになっていたところ、敵の戦闘機に遭遇し、撃ち落とそうとするが返り討ちにあい、ジープが爆撃されてしまう。移動手段だけでなく、水や食料も同時に失った彼らは砂漠を彷徨うことになるが僅かな音楽の音色を耳にし、敵の小隊を発見する。テオたちは存在を気づかれる前に襲撃し、ジープや食料を手に入れる。物陰に隠れていたシュテーゲル大尉(ハーディ・クリューガー)は殺さず捕虜として連れていくことにする。こうしてフランス軍4人とドイツ軍1人の計5人による砂漠の奇妙な旅が始まるのだ。

敵と味方であり当然反発しあう旅路ではあったが、砂漠の地理に詳しく、フランス語も堪能なシュテーゲルとフランス兵士たちは次第に冗談を言い合うようになる。そんな中ユダヤ人医師サミュエルがドイツ軍への怒りを静かに吐露する場面は印象的だ。

ドイツ軍駐屯地で物資を補給するためドイツ兵になりすましたり、一人大怪我を負ってしまうものの地雷原をなんとかやりすごしたりとハラハラドキドキの旅は連合軍の駐屯地近くまで来て唐突に終わりを迎える。

本作のラストで、凱旋門で勝利の行進をする軍隊を見るテオの表情には、戦争の非情さや虚しさを思う怒りが強く宿っている。