【ヘルメットワルツ】
https://eiga.com/l/hKP1Y (映画.comの作品紹介ページ)
今日(2025/01/19)、シネマスコーレ(名古屋)で1回限定の特別上映に出かけてきました。
上映の前の週の週末、シネマスコーレ前でフライヤーを配る僕と同年輩の方がいらっしゃる…本作の主演・佐々木和也さんでした。
僕はシネマスコーレで上映される作品は、時間の都合がつけば全部観たいと思うので、フライヤーをいただかなくても出かけてきます。さらに気合いが入ることもあります。それは、上映日以前から劇場でキャストやスタッフの方々がご自身の作品の宣伝を熱心にされる姿を拝見した時。
『劇場へ行きたい!』が『劇場に行くぞ!!』になります。
あらすじはリンクを貼っておいた映画.comなどのサイトをぜひご覧ください。僕と同じくらい(還暦±5歳くらい)の時代を共有している世代の皆さんには、どんなお仕事をしていても、喫煙経験の有無の違いはあっても、器用であろうとなかろうと、自分と近いなにかをみつけられるんじゃないだろうかと思いました。
うっかりドジの多いササキさんの謝ってばかりいる姿、僕は自分自身、身に覚えがあって、この映画の中でいったいどれくらいササキさんは「すみません/ごめんなさい」をいうのだろう?と思ったのですが、本編が始まってまもなく数えるのをやめました(笑)。いっぱい「すみません」をいい、職場の同僚から「すみませんでなんでも済むと思ってるんじゃないだろうな!?」と叱られるササキさんは、場面は違っても僕と同じ、僕そのものなんじゃないかと思います。
作品の全編を通して、うっかりものでどんくさく、要領いいとはちょっと言えないササキさんで、ダメなところを晒すばかりになるかと思えばそうじゃない。この物語を観ていてしみじみいいなぁ、と感じたのは同僚の皆さんや和田光沙さん演ずるササキさんの妻がとても柔らかな人たちだということでした。ササキさんという人をしっかりと受け入れる、でもけっして「ササキってこういう奴」といって諦めたり蔑んだりしてるのではない、人と人の柔らかくやさしいつながりを感じられた気がします。
そんな中で気になったのは中盤から終盤に和田光沙さんがみせる寂しそうな、不安げな表情。明示的には示されなかったけれど、舞台挨拶を伺って「ああ、そういう筋を織り込もうとしていたのね」と思いました。映り込んだ中にそれをみとらせるところもあったそうですが、1回限りの特別上映なのでもう一度見直して…というわけにはいかないのがちょっと残念なところです。
この物語には印象的な場面がいくつもあるけれど、僕の一番気に入った場面は最終盤、ササキさんと同僚の皆さんが横並びでタバコを吹かしながら談笑するところです。この場面は、僕には『おおらかさ』ということを強く思い起こさせてくれました。
自分の属している世代への愛着なのかもしれませんが、この物語を観せていただいて、繋がりはよくわからないけれど、また頑張ろう〜♪と思うことができました。
今回は1回限定の特別上映でしたが、いつかまた、ぜひ劇場で観たいと思います。
2025/01/19 シネマスコーレ上映後舞台挨拶の登壇者の皆さん
西村洋介監督
林和義さん
棚橋ナッツさん
目黒貴之さん
佐々木和也さん
(舞台挨拶 上手からの並び順)