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AIR/エアのnanaのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
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ハリウッドの仲良しコンビ、ベン・アフレックとマット・デイモンが再びタッグを組み挑んだのは、ナイキのエア・ジョーダン誕生秘話。
自分の中では完全にバスケットシューズ=ナイキのイメージだったので、かつてはコンバースとアディダスに負けていたことは全く知りませんでした。

そもそもナイキという大企業に勤めるエリートたちが、自分たちの頭脳と行動力、そのプロフェッショナルを駆使してJUST DO ITが過ぎるだろというくらいの熱意で希望を掴んでいく様に、思わずこちらも心が躍ります。
ヴィオラ・デイヴィス演じるマイケル・ジョーダンの母親も凄い!
まだ今年始まったばかりだけど、次のオスカーで助演女優賞も狙えるのでは?と思えるような迫力。
本作ではあえてマイケル(役の俳優)の顔は映しません。
あくまでこれはマイケル・ジョーダンの伝記映画ではなくナイキの物語だからなのかもしれません。その代わりに、母親が大きな印象を残します。

ベン・アフレックの映画力に、結末は誰がどうしたって知っている物語のはずなのに、「もしかしたら失敗するかもしれない」なんて思わずハラハラもしてしまいました。
本作の白眉とも言える、終盤のスピーチシーンでの演出は絶対に映画でしか表現できないことです。

80年代アメリカポップカルチャーへのリスペクトも多々あり、さまざまな80'sヒットソングが流れるのですが、観終わった頃、多くの日本在住観客の脳内ではヘッドライト・テールライトが流れていたかもしれません。
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