写真家ナン・ゴールディンについてまったく知らなかったので、彼女の半生と作品を知ることができるだけでも大きい。
オピオイド薬害については前にNHKのドキュメンタリーで見た気がするけれど、まさかここまで>>続きを読む
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イニョン=縁、これはとてもアジア的な物語に思えます。
今作が評価され、アカデミー賞でもノミネートされていることの大きさ。
ニューヨーク観光映画としても面白い。
もちろん物騒な部分とか怖い部分も写され>>続きを読む
リマスター版が劇場上映されていたので初鑑賞。
マーゴ・キダーの魅力に溢れている作品です。
いわゆるシャム双生児を知ったのはテレビ番組だったかブラックジャックだったか。
胎児を模したオープニングクレジ>>続きを読む
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事件自体は本編を一度しか観ていないのもあり、登場人物も多いので結構あやふやな部分もあるものの歴史と絡めた財宝を巡る物語、という点では『迷宮の十字路』も思い出すような内容。
描かれる血の量が結構多いし子>>続きを読む
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キリアン・マーフィーがこの役を演じてくれてよかった。
特に初見は、彼の顔と佇まいで今がどの時代のシーンなのかを察する必要があるところもあった気がします。
名優たちのアンサンブルとして、サスペンスとして>>続きを読む
ミステリーというよりも、宮崎駿作品ならではの冒険活劇としてとにかく楽しい。
とくに乗り物描写など、豊かな映像表現に満ちあふれています。
同日に映画館で『君たちはどう生きるか』の英語吹替版を鑑賞したので>>続きを読む
『哀れなるものたち』のヒット記念か、リバイバル上映してくれたので鑑賞できました。
とある一家にひとりの男が訪れる。それにより幸せだった家庭(だいたい上流階級)が徐々に崩壊していく…という作品は過去に>>続きを読む
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キャッチコピーが気になったし、予告からして「これは悲惨なことになりそうだな…」と思いつつも鑑賞。
えげつないやつは本当にえげつない韓国映画。
今作も、やったことすべてが裏目に出るというか、どんどん坂道>>続きを読む
思春期女子の、気になる男の子や推しへの熱意がこれでもかとリアルに描かれていて、大人になった今見たら可愛いなあと思うけどリアルタイムだと結構悶絶ものかも?
移民の母と娘の関係とか、描いていることが結構>>続きを読む
観たいなと思いつつ先延ばしにしていたら、A24からデジタルリマスター版が公開されるということで、良い機会でした。
『ザ・ホエール』でブレンダン・フレイザーがオスカー俳優になったのも記憶に新しい、ダーレ>>続きを読む
ミヒャエル・ハネケの監督デビュー作。
ただただ、淡々と映される日常描写。
それはラストに訪れる悲劇への少しずつ、でも確かな道のり。
ちょっとアケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン』も思い出しました。>>続きを読む
アカデミー賞では脚色賞を受賞した作品。
原作の邦訳が出ていないっぽいので、オリジナルを読んで比べることができないのが残念。
「ふざけて(冗談)で出した滅茶苦茶な作品が、思いのほか真面目に評価されちゃ>>続きを読む
そもそも有名な実話だし、『生きてこそ』を観ていたので内容はなんとなく分かった気でいましたが、「え、遭難期間そんなに長かったっけ!」とか「え、そんなに大勢助かったんだっけ!」とか、結構忘れてる部分があり>>続きを読む
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いろいろバージョンがあってこれで合ってるのか分からないけれど、午前十時の映画祭で鑑賞。
ティム・ロスのどこか上目遣いな、ピュアな雰囲気がこの1900というキャラクターにぴったりな気がします。
たとえ>>続きを読む
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今回は内容を知ったうえで観ているので、最初からもう若干涙で画面がぼやける。
学生の頃だったか、初めて今作を観たときは「なんでこんな悲しい話作ったんだろ」と思っていましたが、映画をいろいろ観た今改めて>>続きを読む
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一軒の家の中で起きたとある家族の事件とか、割と自分が一番好きなタイプの映画で、原作・松本清張、脚本・橋本忍、監督・野村芳太郎的な、60〜70年代くらいに作られた凄く面白い日本のサスペンス映画みたいな香>>続きを読む
戦場での通訳って、改めて考えるとめちゃくちゃ重要な存在だよな。
ジェイク・ジレンホールがキレる映画に外れ無しという感じで、もちろん戦地のPTSDとかいろいろあって精神的にすでに結構参っていることもあ>>続きを読む
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まだほんの導入部でしかないものの、今後が楽しみになる実写版。
アイヌの描写については、少なくとも当事者でない者が「十分に描けていた」「考えられていたと思う」という権利はないと思うので、原作から更にブラ>>続きを読む
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アニメ版の名言「プー、君だけは"何もしない"をしていてね」というクリストファー・ロビンの思いもむなしく、悪行三昧のプーとピグレット。
大前提として、『くまのプーさん』は、多分、おそらく、クリストファ>>続きを読む
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アリ・アスターはいつも「すべては最初から運命で決まっていた。仕組まれていた。どう抗ってもあがいても無駄だ」ということを描いていますが、今作でもそれは同じでした。
そして、母親からの呪縛という部分はミュ>>続きを読む
「女特有のヒス」で片づけられてきた女性のPMS。
「男なんだから頑張れ」で片づけられてきた男性のメンタルヘルス。
世の中には、自分が想像もつかないようなことで悩んでいる人がいる。
今目の前で笑っている>>続きを読む
和山やま先生の漫画は「女の園の星」とか「夢中さ、きみに。」など出ている単行本はすべて持っていますが、最初に読んだのは「カラオケ行こ!」だった気がします。
真顔シュールギャグというか、絵柄も相まってその>>続きを読む
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作品数が少ないわりに全作観たわけではないし、世代的にもエリセをリアルタイムで追っていたわけではありませんが、数十年ぶりの新作ともなれば気になります。
アナ・トレントとの再会は、単なるファンサービスの>>続きを読む
ポスターだけは見ていて、あまり調べずに観たので歴史ものだということに驚き。
清から戻った世継ぎが強烈な形での不審死を遂げたという、実際の「仁祖実録」という記録から着想を得て作られた物語で、史実?から万>>続きを読む
増田晶文著「果てなき渇望」を最近読んだので、ボディビルつながりで観たドキュメンタリー。
シュワルツェネッガーがもともとはボディビル出身ということはなんとなく聞いたことがありましたが、実際の競技の様子>>続きを読む
まず、本作をめぐる盗作疑惑のことを知らなかったので調べて驚きました。
こういうことも含めて、やっぱり映画は可能なかぎり公開当時にリアルタイムで追うことも大切だなあなんて考えたり。
「盗作で有罪」「刑>>続きを読む
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橋本忍が脚本、そして野村芳太郎が監督という「砂の器」コンビ。
金田一役には渥美清。
登場のゆるい感じも相まって、やっぱり寅さんを思い出しちゃう。
金田一というより、ショーケン演じる青年が主役っぽい。>>続きを読む
今回MyFFFで観た中では、唯一90年代の作品。
歯医者に着くまでの、ちょっとした二者択一ゲーム。
選択肢がなかなかな内容もあったり。
どこか意味を含ませるような二人のやりとりが味わい深い。
思春期を迎え、少しずつ変わっていく兄弟の関係性。
家族、とはいえ「ずっと一緒にはいられない」。
だからこそ大切な今この瞬間がある。
絵のタッチが好き。
いつの間にか変わっていく街の景色。
それが時の流れ、定めだとしてもときどき寂しくなる。
それはパリに限ったことではないのでしょう。
短編ながら、描かれる人間関係が複雑で少し整理が必要になる。
サラの家族がみんな個性豊かで癖強め。
軽いタッチで進みつつも、見終わると少ししんみり。
多くは語られない「不在」「別離」に思いを馳せる。
自分と全く違うタイプの人がいるから、人生は面白いのかもしれない。
理解し合えないことも理解できたらいいよね。
「爆速モーツアルト」という初めて聞く単語。
でも超高速モーツアルトというものが実際に存在>>続きを読む
唯一の友達、七面鳥。
思春期に入る彼女の変化を嫌い、そのままでいてほしいと語るその鳥は、彼女の内なる葛藤でしょう。
ラストは楳図かずおの「ねがい」さながら。
男の友情と女、どっちが大切か?なんて単純は話ではない。
こっちから見れば嫌なやつにも、良い一面はあって。
人間は複雑で、そこが愛おしくもある。
マラバール可愛い。
ゴールドの首輪がいかす。
ボクシング会場のリアルな熱気、その空気感。
彼らは何のため、誰のために闘うか。
海外の、特に短編ドキュメンタリーってなかなか見つけるのが難しいし字幕ありで観られないので、MyFFFでもっとドキュメン>>続きを読む
(おそらく)国籍も性別もさまざまな4人。
ひとたび音楽が鳴りさえすれば、ともに身体を動かし心を通わせることができる。