ゆずきよ

AIR/エアのゆずきよのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
5.0
近場の劇場公開が終わってしまい、残念に思っていたらこんなに早く配信されるとは。
マット・デイモン主演のお仕事映画。
あの有名なエアジョーダンの誕生秘話との事。

物語は、adidasやconverseに負け続けているNIKEのバスケ部門の主人公が、一発逆転をかけて当時新人のマイケル・ジョーダンに広告契約を結びに行くという内容。
冒頭の80年代アメリカ風景だけで心躍る。
まだ全然生まれていないので、当時を知っている訳では無いけれど、この映像だけでご飯おかわり出来るよ。
そこからはマット・デイモンの苦悩と努力、諦めない力。
気持ちだけじゃ無く他社のリサーチなんかもきちんとこなしている辺り優秀な人間なんだろうな。
周囲の人間も元々能力のある人達だし、マット・デイモンの情熱に引っ張られる形で尽力してくれる。
なんだかんだでしっかり信頼されてんだよね。
劇中で流れる音楽も素敵。
中盤での家庭があるからリスクを冒せない気持ちはわかる。
結果的に成功しているのだから夢物語だけれど、これ失敗していたら失うものが多すぎるよ。私にこの度胸は無いです。
プレゼンの緊張感、電話を待つ時間などで、最初から結果がわかっているとしても映画にのめり込んでしまっていたため、ずっと胃が悲鳴を上げてた。
ラストに関しては、なんだか物申したい展開もあったけれど、観た後に色々と調べたら納得する部分もあったので溜飲を下げた。
最後のオチも良かったし、人物紹介も好きでした。

仕事をする上で一定の情熱は必要です。
勿論行き過ぎた暴走は褒められるものでは無いけれど、彼が信頼されていたから成り立つ結果だよね。
ここまでの気概がある人は大成功するか、大失敗するかだと思うし、極力リスクを背負いたく無い私はやはり凡人なのだろう。
でも目の前の幸せを守る事は出来るし、間違っていないと思う事は貫き通さないと何も生まないという事を学びました。
明日からの仕事の活力を得る事が出来る。
そんな映画です。
私は明日休みですが。
ゆずきよ

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