スニーカー文化の歴史秘話についての映画です。
1984年は、よく覚えています。
1984年にちなみ、ジョージオーウェルの『1984』を読んで、全体主義的世界観にビビってた頃ですね。
その年に、『AIR』のようなことが進行していたとは。
ダイアーストレイツから始まって、80年代のヒット曲が流れていたのも懐かしかった〜
レンタカーの中に、ゴツゴツした電話がついているのが最先端の時代。
マイケル・ジョーダンは、NBAプロデビュー直前に、NIKEと破格の条件で契約しました。
ジョーダンがどれほどの選手かも知られていない時に、NIKEも思いきったもの。
マイケル・ジョーダンは、プロ1年目からの大活躍。
その人気の爆発にともなって、エアジョーダンが凄まじい売り上げを記録しました。
歴史を知っているから、不思議に思わないかもしれないけれど、当時確かにadidasと converseに、NIKEが勝てるとは思ってなかったですよ。
エアジョーダンの新作が出たら、プレミアがつくほどの人気になるなんて。
それまであった、adidasやPUMAのスニーカー文化がエアジョーダンの登場でさらに深まった感じがします。
『AIR 』では、NIKEのバスケットボールシューズ部門のソニー(マット・デイモン)の視点からその歴史が描かれていきます。
ソニーが、ジョーダンの1つのプレーをビデオで観て、他のプレーヤーと異なる真価に気づくシーンが良いね。
そして、ソニーが、丁々発止交渉していくプロセスがとにかく楽しいです。
交渉相手との攻防がスポーツのよう。
エアジョーダン1のデザイナーと、ジョーダンの母も魅力的でした。
シューズの白色面積を50%以上にしなければならないというNBAルールがジョーダン以前にあったと聞いたことがありました。
他の選手も、こぞってカラフルな靴を履き出したから罰金制度がなし崩しに無くなったというのは本当だったんですね。