エータキ

DASHCAM ダッシュカムのエータキのネタバレレビュー・内容・結末

DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

稀に見る嫌な主人公。
今までで1番好きになれない、早く痛い目にあってくれと思わされる主人公だった。
こんなにも主人公に助からないでほしいなと思うのは初めてかも。

そんな主人公が周りの人と一緒にバケモノにひたすら襲われる。
何かが起きるたびに大量の吐瀉物や血飛沫、身体もバキボキでとにかくグロい映像が画面いっぱいに映し出される。
改めて自分はこういう映像は結構ダメなんだなと思った。
バケモノをやっつけたかと思ったら、何度でも復活してくるその姿に場内が一体となって呆れながら笑うのを感じた。まじでしつこい。湖の底から復活するシーンと自動車の後ろからひたすら追いかけてくるシーンは怖さを超えた面白さがあった。
そして主人公がしぶとすぎる。
主人公周りの人が悲惨でまじで可哀想。

主人公が過激な半マスク・トランプ支持者である描写から始まり、友人に行う最悪な行動のてんこ盛りな感じや、しかし主人公だけが生き残って、しまいにはエンドロールではひたすらこの映画を作っているスタッフの悪口を並べたラップなど、なんかどういう意図で作られたのかが気になった。
終盤、偶然乗り合わせた車に置いてあった小さなトランプ人形に軽く勇気付けられるのは笑った。
なんかこんな主人公を殺してしまうと半マスク・トランプ支持者の人をあまりにも批判的に描き過ぎてしまうから、いい塩梅にするためのエンドロールラップなのかな。
全員がこういう人というわけではないと思いつつ、目につくのはこういう人というのを集約した感じ。理由を話さずに一方的に押し付けてくる。そして暴力。