前半の、ひとことひとこと気を悪くしないか気にしながら話すドキドキ感。くるかどうかのハラハラ、ワクワク感。まるで自分が波留さんと待ち合わせしているかのように感じてしまう没入感。
中盤の糸電話で話すというくだりもアナログという題材にこだわっていて素晴らしい。特にこの場面のドローン撮影だろうか、よくある海岸なのに絶妙な画面のキリトリで二人を見下ろした海岸の映像は素晴らしかった。
後半のストーリーはネタバレになるのでかけないが、ちょっとでも匙加減を間違えると、前半の展開を台無しにしそうなところ、脚本、二宮さんの演技の匙加減、演出の匙加減で言うことなしの出来だった。