ケンティがカッコいいだけの映画だった。
笑顔は数ショットのみ。
シリアスなケンティの髪の毛すらカッコよかったです。
ミステリーなのかと予告編を観て楽しみにしていたが犯人は登場した時点ですぐ判る。
あとは動機、なのだが。
誘拐された孫は中盤で見つかるのでサスペンスとして面白くなるのか期待したが、これが大したことがない。
おまえの罪を自白しろ
という言葉は犯人にも同様に向けられるが、
犯人が子供を誘拐して『申し訳ありません』と謝罪もせず、
「橋をドウノウコウノウ」と云った時点で、
おいおいオマエさん、女の子誘拐しておいて、まずは謝罪なんじゃないの？
と呆れたが、その犯人役の俳優さんはどの役を演じても傲慢な自己中役なので説得力はあった。
子供を誘拐することの哀しさより自分の強欲な悪意と被害者意識を美化する、とは！
あと、河野卓造さん。
『湯道』でもそうでしたが、恰幅よく貫禄もありますが、どうしても
『河野卓造じゃネエよ！』
と言う女性お笑い芸人がペアのように出てきそうで映画に集中てきなくなる。
イメージって邪魔で、大切ですね。
