誘拐事件から政治スキャンダルを端的に捉えた作品
題名は誘拐犯が国会議員の宇田清治郎に宛てた脅迫文。この犯人は頭が良いのか悪いのか分からないが、清治郎に罪を認めさせる事で何か変わると思ったのか。いや、何も変わらない。それが本作の主旨であると思います。
庶民には分らぬ政治の世界、報道される内容は氷山の一角。知り得るとすれば、公共事業で損失を伴った一般企業の人たちのみ。
そんなドラマを分かり易く明確に描いています。
政治家一家の宇田家のお家騒動に乗じた、次男の晄司の出世の欲望が世襲という形で現れてきて、それをエンタメらしく描いています。
なかなか見応えがあったと思います。