30年前、ラジオ局に届き放置されていたカセットテープを発見したメンバーの小森。その日から小森の様子がおかしくなり、数日後にライブを控えてる事もありマネージャーの凛は速やかに自体を解決するために探偵に依頼。どうやら小森は「ミンナノウタ」というものを聴いてしまったようで...
ダンス・ボーカルグループGENERATIONSがそれぞれ本人役で出演しているJホラー。
ホラーでありつつも、内容は「ミンナノウタ」の真相の解明、原因となるものは何か、それの調査、というかなりミステリー系のような作りで、ホラーとミステリーがずっと合わさってるような印象だった。言うなれば調査パートが長い。
ホラー描写は最近のものにしてはそこそこ良くて、なんちゃら島は未見であるけれどフォロイー様のレビューから比にならないくらいだという事は分かる。
事前評価で「あるシーンがめちゃくちゃ怖い」「1つのシーンだけ本当にヤバい」みたいに聞いて、そんな事を言われてしまったらどうしても期待が上がってしまうけど、全く期待の通り怖いシーンでそこは凄く評価したい。
電話越しに「その後ろの人誰？」とか、そういうじわりと来る演出も凄く良いんだけど、全体的には私が嫌いなJホラー要素が好きな要素より詰まってた。
Jホラーってどうしても「呪い」が好きだよね。本作に関しても「ミンナノウタ」という言わば呪いのような存在をメインとしていたし、何より最悪なのが怪異を特殊メイクで見せてしまうこと。そんな怖くもない特殊メイクで怪異の顔面だとか見せられたりして、こっちはどんな気持ちで観ればいいんだよっていう。
怪異を特殊メイクで召喚して萎えさせて来るくらいなら、呪いとか全部全く解決せず最悪エンドで終わって欲しいよね。それが出来ないのがJホラー。
猫を殺す、という無駄な残酷要素はあったけど、他がダメだからこれもダメ。
視聴 2024年2月3日
