その大切なプレゼントの名は
クリスマスが嫌いな主人公。それでも、愛する妻や子供達の為に準備やパーチーで忙しい1日を過ごす。2010年、今日もまたクリスマス・イヴ。いつも通りのパーチを過ごしていたが、翌朝目覚めるとその日は2011年のクリスマス・イヴだった...!?
ブラジル産のクリスマス・コメヂィ。
主人公は2010年以前とその年のクリスマス・イヴ以外の記憶が全てすっぽ抜け、それ以外の日の自分は普通に過ごしているらしい。
つまるところ、クリスマス・イヴを繰り返す自分とそれ以外の364日を過ごす自分がいるということ。そして、そのまた違った自分により、今の生活が次第に崩壊を迎えてしまう。
自分の敷地内に誰か知らんやつの車が置いてある!
息子が気づいたらスケートボードなんか持ってる!
知らない間にバイパス手術を2回もしてた...!?
もうね、シンプルに怖すぎ。自分の知らない自分が、自分の知らない所で色々やってるというある意味ホラー。
人間は根本は変わらずとしても、1年、2年、何年ともあればある程度は変わって行くんだなあっていう。
この知らない間の変化に対処しようと奮闘する主人公と、徐々に今の生活が変わり始める所が本作の面白い要素で、変化と共に主人公はある大事な事に気づき始める。
「364日バカをやって、それを正す日は1日だけ」
よくよく考えたらかなり怖い話だけど、心温まる系としてもかなり面白かったです。個人的ネチョフリの掘り出し物的印象。
視聴 2024年4月25日