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ブルックリンでオペラをのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
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☆俺基準スコア:1.5
☆Filmarks基準スコア:2.6



ニューヨーク…
スランプに陥って鬱気味のオペラ作曲家スティーヴン・ローデムは、妻である潔癖症の精神科医パトリシアとその連れ子である高校生ジュリアンと3人暮らし。ある日、彼はパトリシアに勧められて気分転換の散歩に出た。そこで立ち寄ったバーでタグボートの女船長カトリーナと知り合ったスティーヴンは、恋愛体質の彼女に圧されて「過ち」を犯してしまう。しかしこの体験がインスピレーションとなって新作オペラが大成功となった。その一方で、パトリシアもある欲望を抑えきれなくなっており、ジュリアンも恋人テレザとの関係で危機を迎えていた…


「ブルックリンでオペラを」

以下、ブルックリンでネタバレを。


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ま、これはこれでアリなんだけど…

という感想。邦題や予告からは小粋な三角関係ラブコメを予想していたのに、そんな楽しい話でもなく、出てくる大人たちがみんな病んでいるから…うーむ。スティーヴンとカトリーナの関係にパトリシアは直接関わらず(つまり三角関係が成立しない)、パトリシアの衝動にスティーヴンは関与しないし(夫婦関係が希薄)、テレザの家庭問題…極端な家父長制、移民問題、差別、結婚制度…もクライマックスまではジュリアンに影響が無いなど、各エピソードが孤立しすぎていて、話が散漫な感じがしちゃうのも残念。画面比がスタンダードとビスタにころころ変わるのも、意図があるのは解る(キャラクターたちが誰にも邪魔されない空間にいる時はスタンダードに変わる)けど、きちんと整合性がとれてるとは思えないし、かなり苛つきました。確かにディンクレイジ氏はほんと見ていて飽きないし、アン様もランジェリー姿まで披露する大サービスで文句無し、そしてボスの主題歌〈Addicted to Romance〉も素晴らしいんだけど、コメディとしてはどうなんだろうか。鬱・神経症・ストーカーという3人のメインキャラの行動を笑う気分にはなれませんでした。
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