トシ

ブルックリンでオペラをのトシのレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
2.4

ニューヨークのブルックリンに住んでいる精神的に疲れている人たちが、色んな形で出会いながら最後にはそれぞれの居場所を見つけだし、平安で落ち着いた時間を取り戻すという感じの展開でした。ウディ・アレンの作品を思い出させるようなタイトルなのですが、確かにそんな雰囲気ではありました。

でも、鉢合わせタイプのコメディとして成功しているかというと微妙で、みんな難しい顔つきで深刻すぎていて軽妙さに欠けていたような。なんだか取ってつけたようなエンタメ風のラストも気になるところで、これだとパトリシアとスティーブンがそもそも結婚した意味もよく分からないような気がしましたが。

精神科医、作曲家、船乗り、速記者、家政婦といったバラエティに富む設定は面白いですかねー。一方では、パトリシアの高校生の息子と彼の彼女も含めて登場人物が多い割に整理されておらず、ちょっとまとまり、インパクトに乏しいドラマ展開でした。アン・ハサウェイも魅力的とは言えなかったですねー。
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