主演の役者は言うほどラム・チェンインには似ていない。アクションも軽いし。むしろ日本語吹き替えが声質、演技ともにかなり青野武に寄せていて、そちらのほうにグッときた。
演じている多田野曜平は、かつて青野武が演じていた吹き替えの追録や役の後任に選ばれているので、それも納得。
吹き替え版自体も面白く、特にマヌケな警察署長の台詞が終始ふざけ倒していて笑った。
作品そのものはセット撮影を中心にしたビデオ撮りの低予算。しょうもない作りだが、吹き替えのおかげで楽しめた。『霊幻道士』の冠は付いているが、『再来キョンシーズ』とか『キョンシー大魔王』みたいなもんだと思えば腹も立たない。
しかし、アクションシーンのカメラワークがガチャついているのだけは看過できなかった。往年のキョンシー映画を真似るなら、そこ重要だろ。
